一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンにいただいたご質問より


ペンネーム:発声練習さん
 
放送部の生徒への指導で困っています。
 
大きな声が出せません。
大きな声を出そうとすると、のどが痛くなってしまうようです。

とのご質問をいただきました。

このご質問に、朗読検定(R)認定プロフェッサーの、6名が回答しました。


【回答 その1】
藤野篤子です。

まず、生徒さんには「大きな声を目指さなくてよいですよ。」とつたえたいものです。
それよりも、深い呼吸の仕方を教えてあげてください。
深い呼吸ができるようになれば、声は大きくなっていきます。

呼吸指導の一案です。
深い呼吸を目指すには、なるべくたくさん息を吐くことです。
お腹に手をあてて(大きな声を出そう」と無理をしている方の多くは、肺にたくさん息を入れなければ!と思うあまり肩に力を入れてしまいがちです。
肩のことを忘れるためにお腹(お臍の下⇒丹田)に手をあてるよう勧めます。

☆お腹に手を当てる時にすでに肩が入ってしまう場合があります。指導する先生が見てあげてください。

そしてゆっくり息を吐いていきましょう。
「大きな声をだせない!喉が痛くなる!」と思っている方は、呼吸が浅い、深い呼吸のイメージがつかないと思います。
吐ききることが難しいです。「もう吐けない!」というとき、上の歯と下の歯の隙間から、残りの息を出すように伝えてみてください。
少しの息でも感じやすいかと思います。

大きな声を出せないのなら、

1.今、無理に大きな声を出さないでよい。
2.深い呼吸を覚えよう。
3.息を吐ききることを覚えよう。

息を吐き切れば、たくさん息を吸うことができます。
たくさん息を吐いて、吸うことを繰り返せるようになったとき、声は大きくなっているはずです。

ぜひお試しください。


回答:朗読検定(R)プロフェッサー 藤野篤子


【回答 その2】

もしかして、急に大きな声を出そうとしていませんか?
急に大きな声を出そうとすると、喉が痛くなるのは当たり前です。
これは、急に激しい運動をすると関節や筋肉などを痛めてしまうのと同じです。
まずは声のストレッチから始めましょう。
腹式呼吸からの長音の発声から始めるといいでしょう。その際、無理に大きな声を出そうとは考えずに、また、無理に長く伸ばそうとせずに、できる範囲で5回から10回ぐらい続けます。
そのあと、「あえいうえおあお」などの基本的な発声練習をしてみてください。

★気をつけたいこと
1回2回練習したからといって、急に大きな声が出るわけではありません。毎日の練習の積み重ねで、大きな声、美しい声が出るようになります。高校生くらいですと、1ヶ月くらいで違いがわかるようになると思います。


回答:朗読検定(R)プロフェッサー 佐々木一夫佐々木一夫 Facebook


【回答 その3】

★声帯と声帯の周りの筋肉について

声帯を意図的に動かす、つまり声を出す事は、声帯の周りの筋肉が振動する声帯の形を維持するのですが、
まず声帯自体は、大きな声を出す時など普段使っていない息の量で大きな振動が起こり、温度が上がります。
温度が上がると声帯自体の疲労は増します。
また、声帯の周りの筋肉も疲労が溜まります。

練習方法としては声帯の形、つまり左右のヒダをイメージして、「ポッ、ポッ」という感じで声帯を開閉するように動かす練習が効果的です。
声帯の筋肉を鍛える準備運動です。
これだけでも声帯付近が熱くなっていきます。

他にも、大きな声は下顎と舌の運動でも可能です。
特に声を出す時に舌がの奥が奥にあると声は出にくいので
舌を摘まれたように前に出す訓練も効果的です。
声帯の周りの筋肉も強化されるので声を出しながら、指で舌先を摘まれたようなイメージで、舌を前に出しましょう。


回答:朗読検定(R)プロフェッサー 金野和弘言の葉の杜 主宰)


【回答 その4】

発声練習はどのようなことをされていますか?
一般的な「ア、エ、イ、ウ、エ、オ、ア、オ」や滑舌練習などを反復することは、腹式呼吸をある程度マスターしていないと、じつは喉にダメージを与える可能性があります。

発声の際に振動する声帯は、非常に小さくデリケートな部分なので、それを全身の筋肉で支えなければ声帯に負担をかけてしまうからです。
特に、腹式呼吸を行うための内臓筋の使い方が分かっていない生徒さん、筋力のない生徒さんには、発声の前に呼吸からご指導されると良いかと思います。

腹式で息を吸うと身体がどんな状態になるか、吐く時にもちゃんと腹筋・背筋・側筋を使えているかを確認しながら、まずは声を出さず息を吸って吐く練習を取り入れてみてください。
この時、胸や肩、首にはチカラが入らないよう確認するのが重要です。

自分のペースで腹式呼吸ができるようになったら、次は一瞬で息を吸い、それを10秒、20秒、30秒と決められた秒数で均一に吐けるかどうかという練習をします。
じつはこれだけで内臓筋のトレーニングになりますので、毎日おこなうことを推奨いたします。

通常の発声練習は、呼吸練習の後、呼吸の感覚を活かしてやるようにすると、もともとある程度内臓筋のある生徒さんはスムーズに声が出るようになり、喉の痛みはなくなるはずです。
内臓筋がない生徒さんは、すぐに大きな声を出させようとせず、地道に毎日家で呼吸法をやる宿題を出して、まずは身体を作るところからです。
時間はかかりますが、根気よくご指導くださいませ。

私が様々な声の専門家から教わり、良いと思った方法です。
俳優・声優の専門学校の講師をしていた時も、これで成果の出た学生さん(特に、筋力がなくて大きな声を出せなかった学生さん)が、結構おられました。
ご参考になりましたら幸いです。


回答:朗読検定(R)プロフェッサー 石橋玲http://rei.goolyn.com/


【回答 その5】

‖腓な声が出せない。
大きな声を出そうとすると、のどが痛くなってしまう。

ご質問,砲弔まして

放送部の活動では、マイク乗りが良く、聴き手一人一人に届き、情報が伝わりたやすい声は、まず身に付けたい大切な技術ですね。
「大きな声」と「よく響く声・届く声」は違います。

この二つを分けるのは、「声の方向」を意識できているかどうかが大きなポイントになります。
アナウンスではマイクを使うので、マイクの30cmから40cm向こうに声を届けるつもりで発声してみてください。
方向を決めて、前に押し出そうとすると、自然と腹筋、背筋を使うことになります。
この腹筋と背筋を使えることが「よく響く声・届く声」を作っていくうえで、大変重要です。

よく響く声がイメージできないときは、「やまびこ発声」がお勧めです。
少し広い場所で、今いる場所の正面に大きな山があると想像して、片足を1歩前に出し、口を両手で囲って、やまびこが返ってくることを意識して、山に向かって「やっほー!」と思いきり声を出してみて下さい。
伸びやかで声量が豊かな声が出ますよ。


 ご質問△砲弔まして

大きな声を出そうとすると、喉が痛くなってしまうのは、腹式呼吸がうまくできていないことが一番大きな原因でしょう。
腹筋が使えていないので胸や首に力が入ってしまい、結果的に喉に負担がかかっているのです。

腹式呼吸は、秒数を決めた呼吸の練習で、呼吸と体が連動する感覚を養ってください。
吹奏楽の練習などで行われているのは、

下腹に意識をおいて、

4カウント吐く
8カウント体を緩めて鼻で吸う
16カウント吐く
最後に深く鼻で吸う(たくさん息が吸えます。これをビッグブレスと言います)

という練習です。
心身がリラックスし、エネルギーも湧いてきます。
このビッグブレスを使って、声を出していきます。

声を出すときも、「大きさ」より「腹筋の支え」「長さや響きの良さ」に注目して下さい。
声量は体の使い方がわかってくれば、自然と豊かになってきます。

尚、声の悩みについて呼吸がいかに大切かが、以下の本で詳しく説明されています。
声楽家、学校の教諭、趣味でコーラスをされている方など具体的な悩みについても書かれていますので、よろしければ参考にしてみて下さい。

<歌う・話す>を仕事にしている人 必読!「声の悩みを解決する本」
医学博士 文殊敏郎・著 現代書林・刊


回答:朗読検定(R)プロフェッサー 和貝晴美ことばの旅路朗読教室


【回答 その6】

のどが痛くならない発声練習について

演劇部ではなく、放送部の発声練習とのことですので、まずは一度「大きな声を出す」という発想から離れることをお勧めします。
「大きい声」ではなく「響く声」を意識することから始めてはいかがでしょうか。

発声の基本は腹式呼吸ですので、まずは丹田など胴体部分に意識を向けるのは当然ですが、(腹式呼吸の練習は練習で行った上で)
いざ発声の段階になったら「腹から声を出す」という意識を一度捨て、口腔内に意識を持っていってみましょう。
発声をするとき、自分は口の中のどの部分に声を当てているか、声をあてる(口の中の)場所によって響きがどう変わるかを意識してみます。(声の高さを変えると響く場所が変わるのがよくわかります)

場所によって響きが変わることを感じたら、次に自分にとって一番良い響きを探します。
口を閉じ「ん〜」と声を伸ばし、鼻の付け根から眉間の裏の辺りの骨に音をぶつけるように発声してみてください、
何かムズムズする様な響きが感じられると思います、その響きを感じたまま続けて「んがー」と今度は口を開いて発声してみます、口を開いても響かせる場所は同じです。
声を出すときはいつもこの響きの場所を意識する事を忘れないようにしていると、声のボリュームを段々上げて行っても喉声になって喉を傷めることも少なくなると思います。

ちなみに、この発声法はフリーアナウンサーの福澤朗氏の著書「声と言葉の教科書」<東京書籍>から学んだものですが、私の師である元フジテレビアナウンサーの宮崎総子先生は同じ響きを探す発声練習として「猫の声」と云う方法を教えてくださいました。

やり方は簡単です、猫の声を真似して「みゃ〜お(miyaaaao)」と言うだけですが、自然と鼻の裏の辺りの響きを感じられますよ。

以上、多少なりともご参考になれば幸いです。


回答:朗読検定(R)プロフェッサー 赤須薫



発声練習さん、ご参考になりましたでしょうか?

一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンでは、

・声や朗読に関連する悩み、わからないこと

を募集しております。

採用された方には、「CD付き プロが教える 朗読 心に届く語りのコツ50 (コツがわかる本!)」(葉月のりこ監修 メイツ出版・刊)を1冊お贈りいたします。

info@roudokukentei.jp

まで、

・ペンネーム
・ご質問内容(出来るだけ詳しく)
・ご連絡先お電話番号(こちらからの連絡メールが届かなかった場合の連絡に必要になります)

をお送りください。

(一社)日本朗読検定協会 公式メールマガジンのご購読はこちら無料です
(一社)日本朗読検定協会 公式Youtubeチャンネルのご登録はこちら無料です