村山です。
先週の土曜日は京都で、

第33回 NHK全国大学放送コンテスト

が行われました。

私は、今回、本選審査員として、
音声CM、ラジオ番組部門の講評を担当させていただきました。

各部門の優勝者は、下記の通りでした。

■アナウンス部門 第1位
北海学園大学 塚田 沙也華さん

■朗読部門 第1位
日本大学 二宮 愛さん

■音声CM部門 第1位
筑波大学THK筑波放送協会 「日日辞書」

■ラジオドラマ部門 第1位
同志社大学 同志社学生放送局 「Who are you?」

■映像CM部門 第1位
京都大学 KUBS京都大学放送局 「Economics」

■映像番組部門 第1位
神戸大学 放送委員会 「開廷!特別臨時家庭裁判(X:3」

優勝者、入賞者のみなさん、
受賞おめでとうございます!

さて、コンテストの審査を通じ、
感じたことを書いていきます。

前回は、朗読の講評をいたしましたので、

「朗読の7つの要素」

のお話をいたしました。

コンテストの朗読部門に応募される方は、
ぜひ、知っておいていただきたい知識です。 

今回は、

音声CM、映像CM、ラジオドラマ、映像番組部門にご応募の方
に向けて、ごく基本的なことをお話しました。 

それは、

「審査員は、一回しか聞かない、観ない」

ということです。

制作するみなさんは、それこそ、何十回となく、
作品をチェックして作られたものを出されているでしょう。

しかし、審査員が聞く、見る機会は、
たったの一回だけです。(※予選を除く)

一回の再生で、私たち審査員は、
内容を把握し、採点をすることになります。

そこで、制作者と審査員、つまり観る人との、

「理解の差」

が大きく出てしまうような作品だと、入賞には不利です。

審査員は、理解できていないものに高得点を付けることは無いからです。 

そして、制作する前に考えてもらいたいこともあります。

それは、

制作するあなたが、

1.心を動かされたもの(喜怒哀楽)、感動した事柄 
2.上記を伝えることができる内容、構成
3.演出、効果


この手順で考えて作品を作らねばなりません。 

演出、効果は一番後で良いわけです。

伝えたい事、考えてほしいことがあって、
それを伝える内容、構成を考えて、
それから演出や効果です。

特に、

内容、構成については、制作者のあなたから心理的に遠い人に観せて、
聞かせて、伝わるかどうかを試してみてください。

そうすることで、審査員にも理解しやすい内容、構成の物が出来ます。

大学Nコンは、ここ数年、毎年レベルアップし続けています。
今年も、入賞作品以外も素晴らしい作品が多く、
審査員泣かせの本選となりました。

来年、私が呼ばれるかどうかはわかりませんが、
ここで書いたことが活かされ、
さらに素晴らしい作品が応募されることを願っています。