(社)日本朗読検定協会 公式BLOG

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区切り

メルマガへのご質問 「ブツ切れに聞こえるのを直すには?」


一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンにいただいたご質問より


ペンネーム:TKKさん 「ブツ切れに聞こえるのを直すには?」

長い文章を読む時など特に「プツンプツンと切れて聞こえる」と言われます。
切れて聞こえないような間の取り方、言葉の置き方をお教え下さい。
よろしくお願いいたします!


とのご質問をいただきました。

このご質問に、朗読検定(R)認定プロフェッサーの3名が回答しました。


【回答1】
ご質問ありがとうございます。
あー、ありますよね、ブツ切れに聞こえてしまうこと。

一つには、区切りが多すぎるとそう聞こえる事があると思います。
なので、対策としては、必要な所だけ切る、そのためにも息を長く使えるようにする呼吸トレーニング、があると思います。

また、発声のキレが良すぎると、これまたブツ切れに聞こえる事があるかもしれません。
すぱっ!と音が切れる感じです。
使いどころによって非常に効果的ですが、全てがそれだと、どことなく硬く、切れぎれに聞こえるかもしれません。

音の硬い柔らかいは、音に混じっている息の量で変わってくると思います。
もし硬く感じていましたら、少し息の量を増やしてみるといいかもしれません。

あとは、少し、語尾の母音を、引っ張るようにしてみるのも、感覚を、掴みやすいかも、しれません。
この文なら、

あとはぁ、少しぃ、語尾の母音をぉ、引っ張るようにしてみるのもぉ、感覚をぉ、掴みやすいかもぉ、しれません。

という感じです。

やりすぎると、だらだらしてしまうので注意が必要ですが。

そして、最後に抽象的なアドバイスです。
文章の切れ目の、次の言葉に向かって、橋をかけるような気持ちでいるとよいかもしれません。
なだらかなアーチがかかるような。
音が途切れても、息や気持ちが切れなければ、
案外続いてるように聞こえます。
続ける意識、です。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 西村俊彦





【回答2】

TKKさん

息継ぎをコントロールされては如何でしょうか。

文章の始まりから「。」までを一息に読む、長い文章なら意味を考えながら纏まりのあるところの「、」までを一息に。

と言った具合です。


「言葉の置き方」という事であれば、最後まで丁寧に言う事を心掛けて下さい。

語尾で力を抜き過ぎると音が消えてしまう方もいらっしゃるので、イメージとしては「重たいコップをゆっくり音を立てずにテーブルに置く」「抜き足差し足で廊下を歩く」イメージで読んでみられては如何でしょうか。



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 井上まい



【回答3】

TKKさんご質問有難うございます。

長い文章を読む時に「プツンプツンと切れて聞こえる」ということですが、一文が長いものと解釈してお伝えさせて頂きます。

考えられるのは、単語、単語を立たせて読み過ぎている。

又は、意味のまとまりがちゃんと捉えられていないのかもしれません。

文には読点が付いていますが、その読点以外でどこで切ればいいのか、つまり息をすればいいのか、

文の内容を捉え、まとまりを考えなければいけないと思います。


例文を使ってお伝えします。

「大きな木のそばの家。」


〔擇大きいという意味なら、「大きな木のそばの家。」はすべて1つのまとまりとなり、一息で読みます。

家が大きいなら「大きな/木のそばの家。」となり、「大きな」の後で区切らないと意味が通じないと思います。

このように正しい意味になるように、まとまりを見つける、どこで区切るかを考えなければいけません。

大きな/木の/そばの/家 と、それぞれの単語を立たせて読んでしまうと、プツンプツンと切れて聞こえるばかりでなく、意味も伝わりません。

まとまりを捉えて読めば、切れて聞こえることも解消できるのではないかと思われます。



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 山木梨可



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NHK全国大学放送コンテスト&朗読の7つの要素

村山です。
先週の土曜日は京都で、

第32回 NHK全国大学放送コンテスト

私は、本選審査員として、
朗読部門の講評を担当させていただきました。

各部門の優勝者は、下記の通りでした。

■アナウンス部門第1位
同志社大学 福吉貴文さん

■朗読部門第1位
早稲田大学 布施恵海さん

■ラジオドラマ部門第1位
東北大学 学友会放送研究部 「Lead」

■映像番組部門第1位
神戸大学 放送委員会 「全国大学電車ごっこ選手権大会決勝戦」

優勝者、入賞者のみなさん、
受賞おめでとうございます!

さて、コンテストの審査を通じ、
感じたことを書いていきます。

朗読には、下記、
「7つの要素」があるのをご存知ですね。

1.滑舌
2.アクセント
3.抑揚(イントネーション)
4.プロミネンス(強調)
5.リズム(緩急)
6.間
7.フレージング(区切り)

です。

この中で、
自習でも、成果が出しやすいものが、

・滑舌
・アクセント

自習では、成果が出しにくいものが、

・抑揚
・プロミネンス
・リズム
・間
・フレージング

となります。

朗読は、誰でも手軽に出来るので、
自己評価、自習だけで読む人が多いのです。

・・・でも、目的は?

というと、

他人に、文字で書かれた内容を、
伝える目的で読む

ですね。

他人に伝わる、という事は、
つまり、客観的評価で、

「よく伝わりました」

と、○をもらう事です。

この客観的評価も誤解されている人が多く、
ご両親、ご家族、知人や友人など、
親しい知り合いであれば、
評価にプラスのバイアス(偏り)が掛かる場合が多いのです。

「(息子(娘、孫)だから)」
「(親友だから)」
「(自分の生徒だから)」

など、無意識的か意識的かを問わず、
個人的感情に基づいて、褒めることしかしない、
というケースです。

また、「厳しければ良い」というものでもなく、
指導の専門家でないと「的外れなアドバイス」になります。

だから、
 
バイアスの掛からない、
指導の専門家の客観的評価を受ける事が、
「上達の近道」なのです。

この事があって、朗読検定という、

全国どこでも、老若男女誰でも受けられる、
朗読の専門家による客観的評価

を作ったのです。

※「検定」というと、部品や製品の検査みたいに、
「良い」「悪い」を決めつけるように聞こえがちですが、
朗読の基礎力や応用力を測り、
あなたが意図した表現ができているかがわかる、
「朗読のテスト」です。

今回のコンテストでも思ったのは、
声色を含む、感情表現だけで表現しようとしている人が、
非常に多かったこと。
ここは大変残念でした。

彼らは、本当に優れた才能と感性を持った人たちです。

ですから、声色や感情表現だけでなく、
文章中の、どの言葉を立てるか(強調するか)

そして、

どこで区切るかをしっかり考えて、
それが、どういう差を生むかも知って欲しい、
そう思いました。

ここで書いたことを、
東大、京大などの超一流国立大や、
難関私大の学生たち300名以上の前で、
お話してきました。

そんな優秀な人たちに、

「メモをとってください」

と言ったら、みんなメモをとってくれたので、
気持ちよかったです。(笑)


さて、朗読検定は2016年1月からは、

冬期(1〜3月)
春期(4〜6月)
夏期(7〜9月)
秋期(10月〜12月)

四期で課題が変わるようになります。

2級試験も年4回(2月,6月,10月,12月に実施)

に増え、受検人数の制限も無くなり、
より多くの方に受検をいただけるようになります。

今後とも、応援をよろしくお願いいたします!
プロフィール

代表理事

1970年大阪市生まれ。TBS系列で、TV・ラジオ番組の制作、ナレーター・声優事務所の営業マネージャーを経て、日本朗読検定協会設立に携わる。朗読検定(R)開発者。(一社)日本朗読検定協会 代表理事。NHK全国大学放送コンクールでは、第30〜35回の6年連続で本選審査員を務める。実父は文楽の三味線奏者、鶴澤清治。(重要無形文化財保持者/日本藝術院会員)親戚に、同じく文楽の義太夫、六代目竹本織太夫がいる。

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