一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンにいただいたご質問より


ペンネーム:発声練習さん
 

質問:

放送部員の悩みです。

朗読をしていると、作品の途中から早口になり、「走って」しまいます。

(読み始めて大体50秒程過ぎ程度から)

特に、苦手な発音が出ると早くなり、コントロールができません。

本人に尋ねると、

「最初は意識していますが、人前で読んでいると、だんだん頭が真っ白になり、

何を読んでいるのか、分からなくなります。」

とのことです。

よろしくお願いします。


とのご質問をいただきました。

このご質問に、朗読検定(R)認定プロフェッサーの赤須薫さんが回答しました。


【回答1】
 

発声練習さんご質問お寄せ下さり有難うございます。

発声練習さんは放送部の顧問の先生でしょうか、それとも部長さんでしょうか?

部員の皆様のご指導お疲れ様です!


朗読が途中から走って速くなってしまう、苦手な発音ではその傾向が顕著ということですね。


私は質問のメールを拝見しながら解決策のヒントは既にこのご相談の文の中にある様に感じました、つまり、苦手な発音があるのなら、まずはその苦手な発音だけを抜き出して自信がつくまで練習するのが良いのではないかということです。

茶の湯の割り稽古というのは、お点前を通してするのではなく、一部分の作法を取り出して行う部分稽古ですが、早口になってしまう部員さんも苦手な箇所を見極めて「割り稽古」をすることが必要なのではないでしょうか。

「人前でよんでいると頭が真っ白になる」というのは自分の読みに自信が無いからあがってしまうのであり、まだ人前で通しで読めるレベルになっていないのに無理しているからではないでしょうか? 苦手箇所を部分練習して自信をつければ、あがりにくくなり焦らなくなる、焦らなくなればコントロールが効き走らなくなるのではないでしょうか。


もう一つご提案できるとすれば、走り始める50秒過ぎ辺りの文章から読み始める練習をすることです。50秒過ぎから走るのならば、逆に言えば50秒までは走らないで読めているという事です!これも「割り稽古」の一つかと思いますが、読み始める箇所を少しずつずらしてその個所をゆっくり読む感じを感覚として体に覚えさせるというのはいかがでしょうか?


いずれにせよ問題は早口ではなく、人前で上がってしまう事の様に思えますので、部分稽古で苦手意識を無くし、恥ずかしくても人前で読む経験を積み(失敗しても頑張りを誉めてあげる事が大事!)慣れていけば自信もつき早口のコントロールも出来る様になるのではと思うのですがいかがでしょうか?


ご提案したことがもう既に取り入れられている練習ばかりでしたらすみません。その場合はまたご質問のメールを下さると嬉しいです。他の方法もご一緒に考えましょう。

いずれにせよ、こうやって質問をメールして親身になってくれる発声練習さんの様な指導者がいてくれる放送部員さん達は幸せだと思います!私も微力ながらお役に立てれば嬉しいです。



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 赤須薫



発声練習さん、ご参考になりましたでしょうか?


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