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朗読のコツ

メルマガへのご質問 「アクセントが不自然になる」


一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンにいただいたご質問より


ペンネーム:黒にゃんこさん

質問 「アクセントが不自然になる」

私は地方に住んでいます。
朗読をすると、必ず講師から指摘されるのは、アクセントです。
指摘されて、直そうとすればするほど、わからなくなり、とても変な読み方になってしまいます。
単語をアクセント辞典で確認し、それを繋げても自然な感じにはなりません。
単語ひとつなら、頭高、熟語になると変わる、というような日本語が時々あるので、ますますわからなくなります。
どのように解決すればいいでしょうか?

とのご質問をいただきました。

このご質問に、朗読検定(R)認定プロフェッサーの2名が回答しました。


【回答1】

こんにちは。西村俊彦です。

アクセント、難しいですよね。

私は東京育ちなので、その気持ちに芯から「わかるー!」と共感しにくいのですが、

以前大阪弁で舞台をやった時にはまさに、がんじがらめ。音の操作をしているような気にもなったものです(笑)

アクセントはもう、場数、練習量、かと思います。

耳で覚えて、口に出してみる。

その繰り返しだと思います。

どなたか、お手本にしたい方の朗読などを聴きまくって、アクセントを耳に染み込ませていく、というのも手ですね。

ただ、アクセントに縛られすぎると、本来の表現の楽しみ、みたいな事から離れていってしまう場合もあると思うので、

気にはするけど神経質にならずに、でもいいような気がしちゃいます。

コンテストとかだと、そうもいかないかと思いますが、まず大事なのは楽しむこと、聴き手とその楽しみを共有すること、だと思います。



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 西村俊彦





【回答2】
初めまして。山木梨可と申します。ご質問有難うございます。
黒にゃんこさん ご質問有難うございます。
アクセント辞典で調べるというのは大切な事ですし、それが数個ならなんとか直すことも出来ますが、全ての言葉のアクセントを調べるというのは大変な作業です。
直さないといけないアクセントが沢山あると、アクセントばかりが気になって、自然な読みが出来なくなってしまいますよね。
そこで、練習法の一つとしてお伝えします。
地方から越して来られ、アクセントに苦労されていた方にお勧めしました。
黒にゃんこさんに合うかわかりませんが、よければ試してみてください。
その台本や原稿を先生など共通語アクセントのしっかりしている方に読んでもらい、録音させてもらいます。
それを繰り返し何度も何度も聴いて下さい。
これは、音の高低や流れを感覚的に吸収してもらうためにです。
歌のメロディも何度も聴いているうちに楽譜がなくても歌えるようになりますよね。それと同じ感覚です。
すぐに結果は出ないかもしれませんが、その方は、繰り返しやっていくうち、自然に共通語のアクセントの音の感覚が身につかれるようになりました。
またアクセントだけでなく、場面変化の接続語の音の出し方や間の開け方なども身に付いておられました。
他の方法としては、普段聴いているテレビやラジオから流れて来る1フレーズを聴いたとおりに口にしてみるのも良いかと思います。
一文なら覚えられますから、聴いてすぐそのまま同じように真似てみる、言ってみる。
こうすることでも共通語のアクセントやイントネーションが感覚的に身に付いてくるかと思います。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 山木梨可



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メルマガへのご質問 「「セリフは声を変えない方がいい」のでしょうか?」


一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンにいただいたご質問より


ペンネーム:Tさん

質問 「セリフは声を変えない方がいい」のでしょうか?

朗読劇をやっています。
朗読は芝居と違うので、朗読の中のセリフは声を変えない方がいい、と以前言われました。
そのセリフが文章の中で独白の様なものなら、当然、声を変えたりしませんが、
ナレーション、と登場人物〜例えば"子供"と"お父さん"という様な場合、
ナレーションは地の声で、セリフは登場人物になりきって声もそれらしく変えて読んでしまいます。
朗読の読み方として、声を変えるというのは間違いなんでしょうか?

とのご質問をいただきました。

このご質問に、朗読検定(R)認定プロフェッサーの3名が回答しました。


【回答1】
T様

声を極端に変える必要はないとは思いますが、決して絶対変えてはいけないことはないと思います。

不自然な作られた声で台詞等を読むのは違和感が残りますが、登場人物の感情の中で声のトーンが変わったり無理のない声での中でしたら、私はその方が自然でよいと思います。

何故ならば朗読はナレーションではないので。



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 三野友華子

三野友華子Official Web Site




【回答2】

T様


これは別に間違ってないと僕は思いますよ。

朗読、と一口に言っても、これこそが朗読、という絶対的な決まり事は今のところないように思います。

個人個人に、「私にとっての朗読」の形があり、どれも間違いでないと思うので、好みの差、ではないかと思います。

「声を変えない方がいい」というのは、そのアドバイスをした方にとっての朗読観だと思います。

僕なんかは割と演劇よりの朗読観だと思うので、変えられるならどんどん変えればいいんじゃない、違う人物なんだし、と思ったりしますね。

ただ、あまりにもあざとくなって地の文とのバランスが崩れるようなら、その部分だけが「明らかな異物」として浮いてしまうなら、別の方法を考えた方がいいと思います。


一人の声にはやはり限界はあるので、どんなに作り込んだ所で、自分で思ってるほどの効果が出せていない場合もありますし。

なりきってから地の文とかに戻るときにあまりにも時間がかかる、とかだったら、また別の方法を考える必要もあるかなと思います。

 

ということで、僕はなりきるのは推奨派です。

注意すべきは作品全体のバランス、ハーモニー、という感じですかね。

よっぽどの事でない限り、表現に間違い、はないと思います。楽しくやって下さい。





回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 西村俊彦





【回答3】
初めまして。山木梨可と申します。ご質問有難うございます。

台詞の声色ですが、私はある程度変える方がよいと思っています。
誰の台詞か聴いている方にわからない朗読では内容が伝わりにくくなります。
文章の中からその人物の特徴など読みとって、読み分ける方がより伝わるのかと思います。
また、作品や朗読する会場によっても読み方は変わってくるかと思います。
作品によっては、人物の性格や風体などを際立たせて読み分けた方が良い場合もありますし、
極端に読み分ける事、声色を変えることでその作品の持ち味が損なわれる場合もあると思います。
また、少数の前ならあまりオーバーに表現する必要はないかもしれませんし、大勢の大きな会場なら、少しオーバー気味に読み分ける方が良いように思います。
「登場人物になりきって声もそれらしく変えて読んでしまいます。」とありましたが、その作品、読む会場などで匙加減が必要と思われます。

朗読される方の中には台詞が苦手という方もおられます。
Tさんは読みわけが出来るということで、それは素晴らしい事だと思います。
どうぞ作品に合わせた台詞の読み方を考えて見てください。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 山木梨可



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メルマガへのご質問 「原稿を読むと読み癖が出る」


一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンにいただいたご質問より


ペンネーム:ろう・どくさん

質問 「原稿を読むと読み癖が出る」ことについて

日頃は違和感なく会話できているのに、いざ原稿を読むとなると、
鼻濁音が目立つほど強くなったり、方言訛りのような変な抑揚がついたりします。
周りから指摘され、自分でも分かっていますが、口から出る時はそのようになってしまうのです。
よく、いい耳を持つことも大事と言われますが、具体的にどんな努力をすれば直るでしょうか。


とのご質問をいただきました。

このご質問に、朗読検定(R)認定プロフェッサーの3名が回答しました。


【回答1】

いつも朗読の事が頭の中にある、そんな一生懸命さが伝わって来ます。それは一番大切な事です。

「日ごろは違和感なく」とありますが それが解決のポイントですね。

朗読は、どうしても「書かれたものを読みながら・・・」 が多いですよね。ですから、意識が字づらにとらわれてしまうのです。しかし、日ごろが違和感ないのですから、原稿も自分の言葉にして暗記できる位まで何回も読む事が一番の解決法だと思います。



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 川尻亜美




【回答2】

ろう・どく様


読み癖についてご質問ありがとうございます。

そうなんですよね、結構、ついちゃうんですよね、読み癖。

一生懸命「表現」に向かおうとすればするほど、余計に大きくなってしまうのではないでしょうか。

読み癖の危険な所は「やってる感」が出るところだと思います。

あまり意図を持たずに表現を過剰にしていくと、それがやがて無意識の読み癖になったりも…。

やっている強調の仕方が、日本語文脈の邪魔になるものでないかどうかを整理して読みの計画を立てる、というのがまずは効果があるかと思います。

ただ、周りからの指摘、自覚もあるが、そうなってしまう、とのことなので、頭で認識して直していくのが難しくなっているのかもしれませんね。

形を直すにはまず形から、ということで、お好きな朗読の音源など聴きながら、小声でそれをなぞってみるのもよいかと。

なるべく真似する気持ちで読んでいってみると、意外な発見があるかもしれませんよ。





回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 西村俊彦





【回答3】
初めまして。山木梨可と申します。ご質問有難うございます。

考えられる原因は2つあるかと思います。
まず1つ目は、上手く読もうという意識が強くなり、知らず知らずのうちに力が入ったりしていませんか。
力みは、変なうねりがついてしまう原因になります。
肩の力を抜いて、ゆったりと自然な発声を心掛けてみましょう。

2つ目は、内容がしっかりと体に染み込むまで読み込めているでしょうか。
日頃は違和感なく会話出来ているとのことでした。
普段しゃべっている言葉は、自分でしゃべりたいと思う言葉を発しています。
つまりその言葉・内容は自分自身のものなので自然に発しているわけです。
他人が書いた本・原稿を内容をしっかり聴いている方にお伝えしようとするには
原稿を自分のものにするくらい読み込む必要があると思います。
原稿がなくても読めるくらい、原稿は補助的に持っているくらいになるまで読み込んでみましょう。
そして読むというよりは、話すという感覚で聴いている方に届けることを意識してみてください。
そうすることで、より自然な読みになるかと思います。
ご参考になったら幸いです。頑張って下さい。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 山木梨可



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メルマガへのご質問 「物語のセリフ」を自然に聞こえるようにするには?


一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンにいただいたご質問より


ペンネーム:Akiさん
 

質問:

こんにちは。朗読の勉強を初めて間もないAkiと申します。

とりあえず音読に少しでも慣れていこうと思い、毎日小説や物語を声に出して読んでみていますが、やはりセリフが特に難しいです。

というのも、書かれたセリフというのは、実際に日常で話したり聞いたりする言葉とはちょっと違うことが多いからです。また、演劇用の台本のセリフともちょっと違うような気がします。

つまり、話し言葉のようで話し言葉ではない。会話であってもすこしあらたまった「文章」のようなものが多いような気がします。

その「書き言葉」であるセリフを自然な感じで表現するには、なにかコツがありますか?



とのご質問をいただきました。

このご質問に、朗読検定(R)認定プロフェッサーの4名が回答しました。


【回答1】
Akiさん、こんにちは!
「物語のセリフ」は話し言葉とは違うこと、さらに、演劇台本のセリフとも違うことをよくおわかりで、きっとセリフを自然に読むために様々なものを読んだり調べたりされたのだと思います。
仰ること、まったくその通りです。

私は俳優として活動しながら朗読の勉強を始めたので、その経験から2つ、ポイントをお伝えさせていただきますね。

「物語のセリフ」には視点がある
物語に出てくる「」には、じつは大きく分けると2種類あります。
1つはその登場人物がまさに話したセリフ、もう1つは登場人物の言葉を語り手が語っているセリフです。
当然2つは読み方が変わって来ますよね?…登場人物本人のセリフならばその人の心情になり、語り手が語るならば語り手の口調のなかに語り手の描く登場人物像が少し混ざってくる。(日常で「そのとき〇〇さんが、『△△』って言ったの!」と言う時、のイメージに近いです)
2つをまず区別し、読み分けることを考えてみてください。

⊇颪言葉を自分の言葉として理解する
演劇も、現代劇ならば話し言葉に近いセリフが殆どですが、サスペンスの謎解きをする探偵、時代劇、古典作品などは現代の話し言葉とはかけ離れた「書き言葉」的なセリフがたくさんあります。
それを舞台上で生きたセリフにするための俳優のアプローチがヒントになるかと思います。

ズバリ!まずはセリフの内容はそのままに、自分の喋りやすい喋り方に書き直して声に出してみてください。
そして、この状態で録音してみて、セリフの内容が理解しやすいかどうか、必ず聴いてみてください。
自分の話し言葉で内容がしっかり伝わると感じたなら、セリフの中でどこに強弱・緩急・高低・間を取ったらよいか、すでに身体で理解しているはずです。

この練習をした後、作品に書かれた通りの口調で読んでみると…じつは、言いにくかったのは語尾やちょっとした言い回しで、大切な情景や内容は話し言葉でも書き言葉でも殆ど変わらないことに気づきます。
話し言葉で声に出すことで身についた表現の方向はそのままに、その文章の描かれた時代や作風、人物設定などに気をつけながら、語尾や言い回しを調整します。
この時、その作品の背景に近い映画などの役者さんの口調を真似してみたりするとやりやすいです。他の方の朗読を色々聴いてみるのも近道です。
こうして調整を終えた時、「書き言葉」は自分の「話し言葉」のように読みやすくなっているはず!

「物語のセリフ」も、その物語の世界の住人にとっては「話し言葉」なのですね。
まずは現実世界にすむご自身の言葉に翻訳して内容を理解し、それから物語の中に飛び込み、その世界の話し言葉の「きまり」を守ってみるような感覚で、トライしてみてはいかがでしょうか?




回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 石橋玲




【回答2】

ご質問ありがとうございます。

「物語のセリフ」を自然に聞こえるようにするには、とのこと。


これは確かに、私も感じます。

小説の台詞は、演劇の台詞よりも読みにくいことが多いですね。

作家にもよると思いますが、小説と戯曲の台詞の大きな違いは、

「声に出すことを前提に書かれているか否か」

だと思います。

小説の場合、どうしても文字情報になるので、多少、「日常ではそんなに細かく喋らないだろう」

みたいな事まで丁寧に台詞にしてあるケースが多いように感じます。

その方がイメージも喚起しやすいし、読んで分かりやすいのだと思います。

対して演劇の台詞は、人の動きや間、関係性などを実際に舞台で見せることが出来るので、

過度な装飾よりは、行間、に多くのものが込められているケースが多いですね。


しかし、小説を朗読する場合には、小説の台詞を喋らねばなりませんから、

「すこしあらたまった文章」を、いかに自然に読んでいくか、は重要なポイントですね。


そこで私がオススメしたいのは、

一度、「自分語」に翻訳するというやり方です。


夢野久作の『老巡査』から台詞を例にとりますと


「見舞に行くには及ばぬ。君のような人間が現場に立会ったとて役に立つものじゃない。留守をして電話でも聞いていたまえ」


主人公の老巡査が、署長からすごい怒られる台詞です。

怒ってるのに、及ばぬ、ものじゃない、たまえ、など、比較的優雅?というか文字数が多い?というか、あらたまった感じがします。

これを、例えば私が極端に自分の言葉にすると

「馬鹿か、じっとしてろ!お前が行って何になる!大人しくしてろ!」


となります。

大分荒々しくなってきました。

そして、一回これを声に出して見る。

自分の言葉なので気持ちもノリやすいはずです。


そして今度は、この気持ちを忘れずに、同じ感情を、

決められた文章の型に流し込んでいく。

するとあら不思議、あらたまった感じが少し和らいだ気がしませんか?


ちょっと堅苦しい言い方をすれば、

台詞に語られている目的を絞る(この場合は、怒る、なじる、おとしめる等)ことで、

人物が喋る目的を明確にし、誰に、どう影響を与えたいのかを考え、

それを言葉にしっかりと流し込む。

という事です。


良かったら一度試してみて下さい。

文語で書かれているものなど、時代的に自然に話せない文章にも効果的です!




回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 西村俊彦





【回答3】
Akiさんご質問ありがとうございます!
毎日小説や物語を声に出して読んでいらっしゃるなんて素晴らしいですね!やった努力は必ず報われると私は信じてます、お互い頑張りましょうね(私はAkiさんよりナマケモノですが)。

さて、セリフのコツということですが・・・、書かれたセリフが「日常会話の言葉や演劇のセリフと違う感じ」「あらたまった、文章の様な感じ」がするのは何故でしょうね?理由は色々考えられます、物語の時代背景、セリフを言っている人物の年齢、社会的立場、会話状況等々、一概には言えませんが、まずは‘何故日常と違うと感じるのか’を自分なりに考えてみることが大切ですね、自分にとって馴染みの薄い会話表現を「書き言葉」だからと一括りに考えてしまうのは危険だと思います。
例えば、明治時代の軍人と令和の若者は同じしゃべり方はしませんよね、また同じ人物でも気楽に話している時と意図的にマウント掛けてるときではしゃべり方の固さは違ってくる。
理由が分かれば、‘あらたまった’会話も決して不自然なものではないと感じるかもしれませんよ。
そしてもう一つ、セリフを言う時に何より考えるべきはそのセリフに込められた感情だということをお忘れなく。
何故、どんな気持ちでそのセリフを口にしたのかとことん考えることが大切です、それは作品解釈でもあるわけですが、自分の中でその解釈がはっきりしていれば、例え技術的に拙くとも聞き手に伝わるものはあります。Akiさんの求める自然なセリフ表現への糸口はそこにあるのではないかと思います。
セリフのコツは喋り方の表現技術ではなく徹底した感情分析にあると思います。
いかがでしょうか?もし分かりにくい事があればまた質問くださいね。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 赤須薫



【回答4】
「台詞だから」と意識し過ぎていらっしゃるのかもしれません。
先ずは地の文と同じテンションで読んでみて下さい。
その後で、台詞の文章が物語の誰に向けられて発せられているか、自分が発する側になって相手(発せられる台詞の向かう先)に目線を向けながら読んで下さい。

基本的には書き言葉も話し言葉も台詞には変わりません。
必要以上に大袈裟に盛ってしまうと不自然になってしまうので、会話の相手を想像して目線を送る、台詞を発する側の心情を汲み取って(声の張りや間で…(これは声優の表現テクニックの一つなので、これだけをやっても意味は無いのですが))表現してみる。
という練習をされてみては如何でしょうか。



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 井上まい




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メルマガへのご質問 「最後まで声が通らない」


一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンにいただいたご質問より


ペンネーム:発声練習さん
 

質問:

放送部の生徒とともに勉強中の、ペンネーム「発声練習」です。

生徒の悩みです。


文の最初1文節程度は、張った通る声が出るのですが、2文節あたりから息が抜けてしまい、最後の文節は、はぁ〜 と言う感じで、脱力した印象になってしまいます。


アドバイスをよろしくお願いします。


とのご質問をいただきました。

このご質問に、朗読検定(R)認定プロフェッサーの5名が回答しました。


【回答1】
発声練習さん、こんにちは!
放送部で勉強されているとのことで、ご自分の声を客観的に聴いて分析されていますね。
声に力があるか、息をちゃんと使えているか、しっかり自己分析されているのがまず素晴らしいことだと思います。

さて、最初は張った通る声が出るけれども途中から息が抜け、最後には脱力してしまうというお悩みですが、呼吸のコントロールがうまくいっていないことが原因のように思われます。
発声練習さんは、「発声練習」はもちろんされていると思いますが、「呼吸」の練習はされていますか?
腹式「発声」がよいと言われますが、じつは腹式発声を身につけ身体の筋肉で呼吸をコントロールできるために先に腹式呼吸を身につけることがとても重要です。

練習法としては、まず、身体に左右の傾きや前後のゆがみがない状態(おなかを出さない!お尻を出さない!)でまっすぐ立ちます。
※これ以後は、力を入れていいのは下腹部から下の部分、上半身に力が入って来たらリラックスするよう体操などしながらお続けください。

’戮涼罎梁を全て吐きます
∩瓦涜を吐いたら苦しいから息を吸いたくなりますよね!息を吸う時は下腹部のを意識し、「膨らませた風船をそのまま飲み込んで大腸まで届かせる」ように、広く開けた気道を通ってまっすぐ、なるべく下に息を吸ってください。
Bを吸い切ったら一瞬、それを体の中でキープ
ぢ臘欧砲△詆船は萎ませないよう、下腹部から背中に掛けては広げた状態を保つよう意識しながら、まずは10秒使って、同じ分量・10秒で全ての息を吐ききることを大切に息を吐きます。(「スー」っと音を出し、上の歯と下の歯の間から吐くようにすると、吐く息の量が一定かどうかわかりやすいです)
ヅ任きったら、,北瓩辰瞳り返しです。

慣れてきたら、△慮撞曚魑曚時間をどんどん短くし、い了続して吐く時間は20秒、30秒とのばしていきます。

これにより、一定時間安定して息を吐くことが可能になります。
それから、吐く息に乗せるだけのイメージで声を出します。
安定した呼吸には安定した声が乗りますから、最後まで同じように張りのある声が出るようになると思います。

大きな声を出さないので、どこでも毎日続けられる練習です。
「大腸に飲み込んだ風船」を意識することで、発声に必要な腹筋・背筋がだんだん付きますし、吐く秒数を多くすると、一呼吸で読める文節量が増えます。「短く切って読みたい」「長い文章を一気に読みたい」というように、思い描いた朗読プランを実現出来る身体が手に入ります。
どうか、試してみてくださいね!



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 石橋玲



【回答2】

ご質問ありがとうございます。

息が続かない、という事でよろしいでしょうか。

作品によっても一文の長さが大分違うので、どのくらいの長さで苦戦されているかにもよりますが、

アプローチとしてはおおまかには2つの方法があると思います。


・息が長く続くように訓練する

・一文の中で「踏み直し」を効果的に使う


まず、呼吸を長くするパターンです。

「2文節あたりから息が抜けてしまい」という事は、

1文節目で大量に息が漏れてしまっている可能性があります。

なので、均等な強さで息を吐き続ける訓練などしてみると良いと思います。

「s」で歯の隙間から息を少しずつ漏らしていくような感じで、

15秒ほど吐き続ける、みたいな事をやってみるといいかと思います。

吐ききったら自然に空気が入ってくるので、また吐く、それを繰り返す感じです。

呼吸は継続訓練で深く、長く出来るので、トライしてみて下さい。

ただし、無理は禁物、苦しくなったら無理せずやめましょう。

少しずつ少しずつ、です。

また、口をホース、空気(言葉)を水だと思って喋ってみると良いと思います。

1文節目で大量に水が出すぎて、残りの水の量が減ってしまってるのが現状のイメージ。

ホースの先を握りつぶして水量をコントロールするように、

出ていく空気の量をコントロールすることで、後ろの方の文節まで空気が保持できます。


続いて、一文の中で踏み直しを効果的に使う、という方法です。

「踏み直し」というのを他で聞いたことがないので私の造語かもしれませんが、

長い文章の時に、適度に音を持ち上げる、あるいは強調する箇所を作って力強さを文末まで保持する事をこう呼んでいます。


例文で説明します。

僕も読んでて「長いな一文が(笑)」と思った、夢野久作『老巡査』の冒頭部分です。


「外套の頭巾を外して、シンカンと静まり返っている別荘地帯の真夜中の気はいに耳を澄ましたが、やがて手袋のまま外套の内ポケットを探って、覚束ない手付きで老眼鏡をかけながら、よく見ると、それは金口の巻煙草の吸いさしを、短かい銅線の切端の折れ曲りに挟んで、根元まで吸い上げた残りであった。」


これは一息ではさすがに難しいので、ブレスのポイントをうまく作る必要があります。

また、日本語は一文の中で音が高い方から低い方へ落ちていく構造なので、この長さをずっと落ちていくと、息は続いても音が出しにくく、力が弱まってきます。


そこで例えば


外套の頭巾を外して、

シンカンと静まり返っている別荘地帯の

真夜中の気はいに耳を澄ましたが、

やがて手袋のまま外套の内ポケットを探って、

覚束ない手付きで老眼鏡をかけながら、よく見ると、

それは

金口の巻煙草の吸いさしを、

短かい銅線の切端の折れ曲りに挟んで、

根元まで吸い上げた

残りであった。


と細かくブロックに分けます。

そして、ブロックの頭で音を高くする、あるいは強めに読む、という事をやります。

(変な所で切ると、文章の意味が崩れてしまうので、読み込みが必要です。)


すると、ブロックの頭ごとにエネルギーが補充されるので、力が弱まりにくくなる、という技です。

このブロック分けでも力が続かない場合は、


外套の

頭巾を

外して


と、本当に文節ごとに力をいれていく(踏み直す)ことをやってみるとよいかと思います。

ただ、余りに細かく踏み直すと、文章全体がごつごつした印象になるので、

だんだんブロックを大きくしていけると良いと思います。


なんにせよ、継続は力、です。



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 西村俊彦





【回答3】
声の出し方が、胸式になっていませんか?
腹式呼吸を練習してみましょう。
腹式呼吸の基本は、息を出して出して出して……
お腹をへっこませて、出し切りましょう。
一滴残らず出し切ったら、吸おうと思わずリラックスです。
鼻から花の匂いを嗅ぐように、お腹の下腹にスポンジが入っているイメージをし、スポンジを膨らませてください。
そして、息を長く出す練習、短く切って出す練習、など息のコントロールして出す方法をマスターすることです。
腹式呼吸で、しっかりコントロールした声が出せるようになれば、途中で抜ける声にはなりません。
腹式呼吸は最初のうちは難しいかもしれませんが、練習すれば自然にできるようになります。
毎日少しずつ練習してください。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 古賀正美



【回答4】
「発声練習」さんご質問ありがとうございます!
放送部の指導を担当されているのですね、‘生徒とともに勉強中’と書かれていたので朗読やナレーションなどは本来のご専門分野ではないのかもしれませんが、もしそうであっても、こうして質問をお送りくださる真摯な先生に指導を受ける生徒さんたちは幸せですね。

さて、文の終わりまで正しい発声で声がキープ出来ず、最後は脱力した印象になってしまうということですが、単純に考えれば息が続かないという事ですから先ずは腹式呼吸での発声、ロングトーン(「あー」と一定の強さで安定した声を長く続けて出す)練習などで基礎を身につけることが必須だとは思いますが、それと並行して次のような練習はいかがでしょうか。

「最初1文節程度は、張った通る声がでるのですが、」と書かれていたので、それを活かした練習です。1つの文を文節(文法的に正確でなくても構いませんので意味の切れ目)で切り、その区切り(文節)の頭の音を常に言い直すように強く言う練習です。

「おかしなはがきが、ある土曜日の夕がた、一郎のうちにきました。」という文を例にします、以下の様に分けて赤字の部分を意識的に強く発音する練習をしてみてください。

かしな がきが る ようびの うがた ちろうの ちに ました

どの文節も最初の1文節と思って発音してみれば出来ると思いますよ、最初のうちはぶつぶつ切れてがくがくし、なめらかに読めないかもしれませんが、それで構いません。先ずは、この読み方を繰り返して声を当てて行く感じをつかんでみてください、そこから少しずつ文節の間をつなげて自然になめらかに読むことを意識していきましょう。
実際にお会いしているわけでは無いので、この方法が生徒さんにぴたりと合うかどうかはわかりませんが、一つの方法として試してみていただければと思います。
分からない事などありましたら、またメール下さい。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 赤須薫



【回答5】
最初の1文節で息を使い過ぎていませんでしょうか?
最後の文節まで息を均等に使う意識を持ってみては如何でしょうか。

それから、声を支える腹筋の力がまだ弱いように感じます
体幹トレーニングや腹式の発声練習を朗読前にされると良いと思います。
(ちなみに…上体を起こす腹筋は朗読にはあまり効果がありません。下腹部中心のトレーニングや抗重力筋を鍛えて頂くと効果が早く現れます)


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 井上まい




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プロフィール

村山博之

昭和45年大阪市生まれ。TBS系列で、TV・ラジオ番組の制作、ナレーター・声優事務所の営業マネージャーを経て、日本朗読検定協会設立に携わる。朗読検定(R)開発者。(一社)日本朗読検定協会 代表理事。NHK全国大学放送コンクールでは、第30〜35回の6年連続で本選審査員を務める。実父は文楽の三味線奏者、鶴澤清治。(重要無形文化財保持者/日本藝術院会員)親戚に、同じく文楽の義太夫、六代目竹本織太夫がいる。

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