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朗読会

「日本語の美しさを味わうひととき」

名古屋のプロフェッサー、池上あきこさんが、
第6回 青空文庫朗読コンテストで審査員特別賞を受賞された、
熊谷百合子さんに招かれ、

北海道は新ひだか町公民館にておこなわれた朗読会、

「ふれあいサタデー」
熊谷百合子さんと池上プロフェッサー

に、ご一緒に出演されたそうです!

その模様は、こちらで!



 

披露するということ。5

朗読に限らず、披露する、ということについて、

あなたはお考えになったことがおありですか?


披露、という言葉から真っ先に連想するのは、そうです。

結婚披露宴ですね。


何日もかけた綿密な打ち合わせ。

費用も、人数も、イベントとしては人生の中で最大の物になるはずです。


さて、この結婚式披露宴ですが、

大失敗!

を私は見たことがありません。

音楽が遅れた、照明が付くタイミングが悪かった、

こんなものは小さな失敗です。

おそらく、誰も失敗だなんて思わないでしょう。

新婦が両親に読む手紙で泣いてしまって途中で読めなくなった等も、
「いい話」として記憶され、失敗だと思う人はいないと思います。

なぜでしょうか?

それは、観る側が


「出来ている」からなのです。


すべての観客が新郎新婦を、

「心からお祝いをしてあげよう。」

という気持ちで参加しているからなのです。

漫才や、落語でいう「独演会」の状態です。

何をやっても笑ってくれる、許してくれる、という雰囲気ですね。


これが朗読となると、

「披露する場」は、「朗読会」になるのでしょうか。

数人から20人程度の方が出演されるものが多いですね。

こうなると、観客席の方は様々です。


あなたの朗読を聴きに来られた方も、

他の方の朗読を聴きに来られた方も、

何らかの義理で来ただけの方もいます。(笑)


もちろん、ヤジを飛ばすような人もまずおられませんし、読み終えれば拍手が聞こえるでしょう。


ここで、少し長いのですが、私が伝えたいことをより具体的にイメージしていただくために、私の思い出話を聞いて下さい。

今から20年ほど前の話ですが、

バンドブーム、というのがありました。

そのバンドブームに乗って、多くの楽器店が主催するライブイベントに出演したときの事です。

当時、私の弟分だったN君も、ギター歴三ヶ月ほどで出演することになっていました。

ギター歴三ヶ月、と言われてもピンと来ない方も多いでしょう。

補足しますと、

座って手元を見ながらなら、ミスが少なく演奏出来るレベル、です。

大抵の場合、

「上手だなぁ!」

と感心するほどのレベルではない、ということです。(笑)


ところが、


このN君が、

何百名もの観客がいたホール全体を熱狂させ、

演奏を終えた時には、大歓声、拍手喝采だったのです!


今でもそのビデオは僕の手元にあるのですが、

N君の演奏は酷い物でした。

音程も、

リズムも、

ズレているところが殆ど。



しかし、

彼は走り回っていたのです!

会場全体を、演奏そっちのけで。(笑)


この時、彼が演奏した曲は、

THE BLUEHEARTSの「TRAIN-TRAIN」

パンクロックの8ビート、テンポが速い曲です。

歌詞も難しい言葉は使わず、ストレートでパワフルな演奏がTHE BLUEHEARTSの持ち味です。


彼は、

「自分が大好きなTHE BLUEHEARTSを体感して!」

という気持ちだったのだと思います。


「上手に弾いたものなら、THE BLUEHEARTSのCDを家で聴けばいい。

僕の演奏が上手になるのはもう少し先だけど、

目の前にいるみんなを楽しませてやろう!」



彼はそう思って、パフォーマンスの方に力を入れたそうです。

このN君、名前は中居辰磨といいます。


のちに、必死で練習を重ねて上京し、ZARDやB'Zで有名なBeingグループのオーディションを受け、

1993年、

「このまま君だけを奪い去りたい」
「翼を広げて」


の大ヒットで有名なグループ、DEENのメンバーにもなりました。
(この大ヒット時のメンバーです)


・・・この数行の友達自慢は忘れてください。


バンドのライブ演奏と朗読、何ら共通点のない話だと思われるかもしれません。

しかし、

人気バンドの大ヒット曲



有名作家の代表的作品


と考えれば、同じように、

観客の中には作品に対する固定観念があります。



この、固定観念を良い意味で壊すのは至難の業です。
相当な技術と経験や勘が求められるからです。

先ほどのN君は、

観客が持っている、曲に対する固定観念を壊さなかったのです。


THE BLUEHEARTS のコピーバンドに求められる、

勢い。

これだけを守ったのです。

正確には、それしか出来なかった、のですが。(笑)

私は朗読の場合も同じではないかと思います。

技術も、経験も、勘も優れた人は固定観念を壊す挑戦をすればよいと思います。
また、それが使命ともいえるでしょう。

ですが、何も自信がないと思う方は、


まず、読もうとしている作品について調べてみて下さい。



図書館へ行くなり、インターネットで検索してみるなり、とにかく誰よりもその作品を調べて、書かれている内容をイメージしてみてください。

物語に出てくるにおい、重さ、明るさ、暗さ、暑さ、寒さ。

喜びや悲しみ、笑い・・・。

それを聴衆に伝えるのが朗読者である、あなたの役目なのです。


何かを披露する場、というのは、

無理をする場、では無いのです。

技術はそう簡単に身につく物ではありません。
あせらず、じっくり。
マイペースで良いのです。

まずは、作品をよく知ること。

それが朗読力向上の秘訣です。
プロフィール

代表理事

1970年大阪市生まれ。TBS系列で、TV・ラジオ番組の制作、ナレーター・声優事務所の営業マネージャーを経て、日本朗読検定協会設立に携わる。朗読検定(R)開発者。(一社)日本朗読検定協会 代表理事。NHK全国大学放送コンクールでは、第30〜35回の6年連続で本選審査員を務める。実父は文楽の三味線奏者、鶴澤清治。(重要無形文化財保持者/日本藝術院会員)親戚に、同じく文楽の義太夫、六代目竹本織太夫がいる。

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