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滑舌

メルマガへのご質問 「無声化と滑舌を良くするには?


一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンにいただいたご質問より


ペンネーム:T.Cさん

ご質問:「無声化と滑舌を良くするには?」

初めまして。メールをみて、コツを知りたいと思い連絡しました。

自分は今放送部に所属していて、高校2年生です。

次のNHK大会が最後になります。

悔いを残したくないこと、全国大会に出場が目標ですが、自分が最もネックなのが「無声化」です。

顧問も専門ではないため、正しいやり方を教えてくれません。

ほかの高校の人は出来てて当然みたいな形なので、完成させたいです。


あと、1年生の後輩の滑舌がなかなか良くなりません。
外郎売を読むようにメニューに組み込んではいるのですが、あまり効果がない
ようで…

滑舌を良くするのにはどうすれば良いか、教えていただきたいです。


長くなりすみません。回答、よろしくお願いします。



とのご質問をいただきました。

このご質問に、朗読検定(R)認定プロフェッサーの4名が回答しました。


【回答1】
無声化の正しいやり方、滑舌、ですね。
無声音は喉が振動しないで出る音で、
日本語では主に
「き、く、きゅ、し、す、しゅ、ち、つ、ちゅ、ひ、ふ、ひゅ、ぴ、ぷ、ぴゅ」
だそうです。
文章の、どの音が無声化になるか迷う場合には一つの参考にしてください。


無声化に関しては
篠原さなえさんの『「魅せる声」のつくり方』に本当に詳しく、具体的に書いてあるので、
購入するなり図書館で探すなりしてみると良いと思います。
他にも基礎的な事が詳しく載っているので、手元に置いておいて間違いのない本だと思いますよ。

練習法としては、文章を全部、ささやき声(ひそひそ声)で読んでみて、
無声音に慣れてみる、その上で、本当に無声音にする所だけを無声音で読んでみる、
など面白いかもしれません。
ささやき声は喉に負担が大きい、みたいな事も聞いたりするので、やりすぎ注意、ですが。


そして、滑舌に関してですが、
外郎売、良いと思います。
あまり効果が感じられないようであれば、
練習の際に、あまり早口を意識しない方がいいかもしれません。
外郎売はどうしてもスピード出して読みたくなる文章なので、
早さを求めるあまり、音を作る意識が雑になり、
丁寧に音を作る意識がなくなっているのやもしれません。
そういう場合は、特定の行を多く入れた練習文(色んな本に色んな文が出てます)を読むといいと思います。
ポピュラーなところでいえば、例の、あめんぼ赤いなあいうえお、です。
こういう物を、早さではなく、行の音を楽しむ、口の動き・舌の位置に意識を向けて、ゆっくり目でもいいので、味わって読んでみるといいと思います。


早口言葉は、楽しいし競争心も煽るので、滑舌訓練、というと真っ先に浮かびがちですが、本当に滑舌悪い人からすると難易度が高いと思います。
実用性の低い言葉の並びも多いですし。

言いにくい行・音を、ゆっくり、丁寧に、それが出来たら徐々にスピードを上げて、が良いのではと思います。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 西村俊彦





【回答2】

有声化・無声化には細かいルールがあります。

何処が無声化するかはその都度アクセント辞典で確認するとして、それが正しく発音されているかはご自身の耳で聴き、有声化と無声化を聴き分けられるようになる事が大切です。


有声化されている言葉は喉に手を当てて発声すると手に振動が伝わり、無声化されていると振動が伝わりません。

この違いを先ずは自身の喉と手(の感覚)と(音声の違いを)耳で分かる様になると良いと思います。

次に正しく発音された単語を録音して耳だけで分かる様になれば、段々と長文を(録音して)聴いてもチェックが出来る様になります。

紛らわしい単語は喉を触って確認して下さい。


滑舌に関しては、外郎売を読むのも良い練習になりますが、慣れてくると早口になってしまう方が多いので、ゆっくり正しい発音とアクセントが出来てからスピードを上げる様にされると効果的だと思います!



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 井上まい



【回答3】

ご質問有難うございます。

まず無声化ですが、

母音(i)、(u)が、カ行、サ行、タ行、ハ行、パ行の間に挟まれた場合や、無声子音の後ろにある語末は無声化しやすい。

菊、聞くK(i)ku 、秋風ak(i)kaze、ピカピカp(i)kap(i)ka、〜していますimas(u)の()内が無声化する音です。

この母音は発音されていないように聞こえるかと思います。

母音の発音をしていながら、声帯が振動していない状態です。


また、滑舌が悪いという原因はいくつか考えられます。

中には、生まれつき舌小帯短縮症のため滑舌が悪い方もおられますが、舌の筋肉や表情筋があまり発達していない場合は、筋肉を鍛えるような体操を取り入れる。


マ行、ば行、ぱ行はしっかり唇が閉じているでしょうか?

サ行、ハ行は息と一緒に発声出来ているでしょうか?

例えば、すべて母音で読んでみるという練習法もあるかと思います。

例文「おあやや母親におあやまりなさい」⇒「おあああああおあいおあああいああい」と、

母音のみで何回か読んだあとに、原文を読んでみるというようなトレーニングをしてみて下さい。



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 山木梨可



【回答4】

はじめまして、麦島久美子と申します。

よろしくお願いいたします。

私自身が、「無声化・滑舌」を克服した方法をご紹介いたしますね。

 

〈無声化〉

ナレーターの篠原さなえ先生の下記HPに、「無声化の基本ルール」が載っていますので、ご参考にさなってくださいね。

http://sanaeshinohara.blog8.fc2.com/blog-entry-9.html

 

基本的には、「き・く・きゅ・し・す・しゅ・ち・つ・ちゅ・ひ・ふ・ひゅ・ぷ・ぴ・ぴゅ」の15種類です。

はじめは原稿の無声化する場合の音に印を付けて、しっかり練習します。

人前で読む時は、印を付けずに読めるようになりましょう。

 

〈滑舌について〉

私は先生から、「サ行・タ行の滑舌が悪い」と指摘されました。

それで私が行った練習方法を、部員様用に書き直してみました。

 

\萓検∨瑤肋綉蘋犬部員様の声を聴いて、聴き取りにくい部分を指摘してあげましょう。

 

△修硫擦鯣声するには、「舌のどの部分が、上あごのどの部分に当たるか」を確認しながら、ゆっくり発音する。(私の例:サ・シ・ス・セ・ソ/タ・チ・ツ・テ・ト)

 

6貅蠅焚擦鯀箸濆腓錣擦晋斥奸併笋領磧Д宗Ε掘Ε機Ε帖砲鮑遒蝓△呂犬瓩呂罎辰りはっきり何回も発音し、だんだん速度を上げる練習をする。


家で、毎朝晩、練習するとよいですよ。

 

※前出の篠原さなえ先生著/「魅せる声」のつくり方/講談社刊 の148〜149ページに、子音をつくるための口の中の図が載っています。

参考にしてみてくださいね。



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 麦島久美子
   麦島久美子Twitter

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NHK全国大学放送コンテスト&朗読の7つの要素

村山です。
先週の土曜日は京都で、

第32回 NHK全国大学放送コンテスト

私は、本選審査員として、
朗読部門の講評を担当させていただきました。

各部門の優勝者は、下記の通りでした。

■アナウンス部門第1位
同志社大学 福吉貴文さん

■朗読部門第1位
早稲田大学 布施恵海さん

■ラジオドラマ部門第1位
東北大学 学友会放送研究部 「Lead」

■映像番組部門第1位
神戸大学 放送委員会 「全国大学電車ごっこ選手権大会決勝戦」

優勝者、入賞者のみなさん、
受賞おめでとうございます!

さて、コンテストの審査を通じ、
感じたことを書いていきます。

朗読には、下記、
「7つの要素」があるのをご存知ですね。

1.滑舌
2.アクセント
3.抑揚(イントネーション)
4.プロミネンス(強調)
5.リズム(緩急)
6.間
7.フレージング(区切り)

です。

この中で、
自習でも、成果が出しやすいものが、

・滑舌
・アクセント

自習では、成果が出しにくいものが、

・抑揚
・プロミネンス
・リズム
・間
・フレージング

となります。

朗読は、誰でも手軽に出来るので、
自己評価、自習だけで読む人が多いのです。

・・・でも、目的は?

というと、

他人に、文字で書かれた内容を、
伝える目的で読む

ですね。

他人に伝わる、という事は、
つまり、客観的評価で、

「よく伝わりました」

と、○をもらう事です。

この客観的評価も誤解されている人が多く、
ご両親、ご家族、知人や友人など、
親しい知り合いであれば、
評価にプラスのバイアス(偏り)が掛かる場合が多いのです。

「(息子(娘、孫)だから)」
「(親友だから)」
「(自分の生徒だから)」

など、無意識的か意識的かを問わず、
個人的感情に基づいて、褒めることしかしない、
というケースです。

また、「厳しければ良い」というものでもなく、
指導の専門家でないと「的外れなアドバイス」になります。

だから、
 
バイアスの掛からない、
指導の専門家の客観的評価を受ける事が、
「上達の近道」なのです。

この事があって、朗読検定という、

全国どこでも、老若男女誰でも受けられる、
朗読の専門家による客観的評価

を作ったのです。

※「検定」というと、部品や製品の検査みたいに、
「良い」「悪い」を決めつけるように聞こえがちですが、
朗読の基礎力や応用力を測り、
あなたが意図した表現ができているかがわかる、
「朗読のテスト」です。

今回のコンテストでも思ったのは、
声色を含む、感情表現だけで表現しようとしている人が、
非常に多かったこと。
ここは大変残念でした。

彼らは、本当に優れた才能と感性を持った人たちです。

ですから、声色や感情表現だけでなく、
文章中の、どの言葉を立てるか(強調するか)

そして、

どこで区切るかをしっかり考えて、
それが、どういう差を生むかも知って欲しい、
そう思いました。

ここで書いたことを、
東大、京大などの超一流国立大や、
難関私大の学生たち300名以上の前で、
お話してきました。

そんな優秀な人たちに、

「メモをとってください」

と言ったら、みんなメモをとってくれたので、
気持ちよかったです。(笑)


さて、朗読検定は2016年1月からは、

冬期(1〜3月)
春期(4〜6月)
夏期(7〜9月)
秋期(10月〜12月)

四期で課題が変わるようになります。

2級試験も年4回(2月,6月,10月,12月に実施)

に増え、受検人数の制限も無くなり、
より多くの方に受検をいただけるようになります。

今後とも、応援をよろしくお願いいたします!
プロフィール

代表理事

1970年大阪市生まれ。TBS系列で、TV・ラジオ番組の制作、ナレーター・声優事務所の営業マネージャーを経て、日本朗読検定協会設立に携わる。朗読検定(R)開発者。(一社)日本朗読検定協会 代表理事。NHK全国大学放送コンクールでは、第30〜35回の6年連続で本選審査員を務める。実父は文楽の三味線奏者、鶴澤清治。(重要無形文化財保持者/日本藝術院会員)親戚に、同じく文楽の義太夫、六代目竹本織太夫がいる。

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