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藤野篤子

メルマガへのご質問 「強調する部分はどのように選べば良いか?」


一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンにいただいたご質問より


ペンネーム:
 

質問:

高校生で、大会等で2分の原稿を読むことが多いのですが、よく、

「表現を全ての部分につけすぎてどこが山場か分からない」

「もう少し抜くところは抜いた方が良い」

と指摘されます。しかし、ただ淡々と読むのも違う気がします。

表現を強調しない部分(地の文に多い)はどのような意識で読むといいのでしょうか。

又、「山場を一個か二個に絞った方が良い」ともよく言われるのですが、山場というか強調する場所はどのように選べば良いのでしょうか。


とのご質問をいただきました。

このご質問に、朗読検定(R)認定プロフェッサーの2名が回答しました。


【回答1】
大会で原稿を読む機会が多いのですね。晴れの舞台、素敵ですね。

さて、ご相談ですが、原稿はご自身の書かれたものでしょうか?
もし、そうでしたらもとの内容、伝えたいことは頭にあると思うので、原稿を読むのではなく、手元にはキーワードぐらいを置いて、まず語ってみてはいかがでしょう。
時間は気にせずに。
語ることで、ご自分が一番伝えたいこと、山場が見つかるのではないかと思います。

ご自分の原稿で、修正が可能でしたら、語ってみて「よく分からない」「伝わらない」「うまく思いを表現できていない」ところを書き直してみることもよいと思います。

もし、原稿はご自分のものではなく、変更修正もできない場合には、まず小声で声に出して読んでみて、文章が伝えようとしていることは何かを丁寧に分析されることをお勧めします。
その中で
「伝えたいこと」
「伝えたいことをよりよく理解してもらうために説明すること」
「聴き手を文章に引き込むための表現」などに分けられると思いますので、それらを踏まえた上で「山場」を意識して読んでみてはいかがでしょう。

ぜひ、皆さんに伝わる朗読を目指してくださいね。

ご質問ありがとうございました。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 藤野篤子




【回答2】

Kさま、ご質問ありがとうございます。

「抜くところは抜く」

確かに大切なことだと思います。

また、その抜き方にも、個性が現れてくるのかな、と思いますね。

全てが一生懸命だと、一生懸命さは伝わっても、じゃあどこが一番大事なの?となった時に、聴く側としては判断が難しくなったりするものです。

文章ごとに、「そこで何が大事なのか」ということを考えていくといいかと思います。

誰かと話している時を思い出してみましょう。

そんなに全てに表現を加えているかというと、そうでもない気がします。

かえってその方が伝わりやすかったりも。


淡々と読む、というとどうもマイナスに感じがちなので、抜いて読むのも一つの表現、と考えると良いと思います。

強調したい部分を際立たせるための、抜く部分。

逆に抜いた部分が際立つ、なんていうこともよくあります。


山場の選び方ですが、その文章を話す事の目的は何か、という事を考えると良いと思います。


例えば中島敦の山月記。

冒頭は


隴西の李徴は博学才穎、

天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、

性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。


と始まりますが、

ここで本当に大切なのは、


李徴はすごく頭よかったけど、ちょっとやな奴だった。


ということかと(僕は)思います。

どこどこの試験に受かってこんな仕事をして、というのも大事ではありますが、

最低限伝えておきたいのは、頭いいけどやな奴、

になるのではないでしょうか?

(この、最低限の絞り方にも人の個性が出てくるものなので、参考程度にしてください)


この、最低限必要な部分を赤、まあまあ必要な部分を青、などと色分けすると、視覚的に表現の助けになるかもしれません。

あとは、自分の好きな所を見つける。

例えば僕は「博学才穎」という言葉の響きが好きなので、読むとしたらここに何かしら遊びを加えたいな、と思ったりします。

この好きな部分を緑、などで考えてみるといいと思います。


この色分けは、

『三色ボールペンで読む日本語』著:齋藤孝

の受け売りなのですが、

朗読する時の考え方として、便利かと思います。


すごく大事は赤、

まあまあ大事は青、

自分の好きな所は緑。


こうすると、大切な「山」が絞れてくるかと思います。

(色だらけにならないように注意は必要ですが…)



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 西村俊彦

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メルマガへのご質問 「独特の節が付く」


一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンにいただいたご質問より


ペンネーム:さくら
 

質問:

朗読初心者です。

テープにとって聞くと、何か独特の節が付いているように思います。

一生懸命になればなるほど、また淀みなく読めたと思う時ほど、リズムというか節というか気になります。

気をつけていても、いつの間にかそうなっています。

どうすれば良いでしょうか。


とのご質問をいただきました。

このご質問に、朗読検定(R)認定プロフェッサーの2名が回答しました。


【回答1】
初心者でいらっしゃるとのことですが、ご自身の朗読をテープにとって聞き直していらっしゃるのですね。
とてもよい習慣と思います。
さて、一生懸命読めば読むほど、淀みなく読めたと思う時ほど、独特のリズムが気になるとのこと。
私から申し上げたいと思うことは、
「上手に読もうと思わないでください。」ということです。
ご承知の通り、朗読は聴き手のためのものです。
聴いてくださる方に伝わる朗読は「上手な読み」ではなく、聴き手をその作品のせかいに誘ってくれる読み」であると考えます。
読む前にまず今一度作品を読み直してみてはいかがでしょう。
作品の舞台は「いつ?」「誰の」「どんな」情景を描いているのか、

すでに試みていらっしゃることと思いますが、細部まで読み直すと、また新たな発見がきっとあると思います。
あるいは他の方と一緒に目を通されるのも良いと思います。見過ごしていたことに気づいたりします。
具体的な時代背景、舞台(地名)が出ているのでしたら、時間が許せば訪ねて見られるととても効果があります!
ぜひもう一度、作品の世界にご自分を委ねてから朗読なさってみてください。

きっと違いに気づかれると思います。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 藤野篤子




【回答2】

さくらさま、ご質問ありがとうございます。

独特の節、ついちゃいますよね。

一生懸命になればなるほど、そうですよね。

何年やっていても、節が一度染みついてしまうとなかなか脱出が難しいと思います。


まず、自分の節が気になる、という所、大事だと思います。自覚的であること、気付けているということがまず、脱出への一歩だと思います。

自分の節、癖がどのようなものかを知ること、それに注意していくこと、だけでも大きな一歩かと思います。


よくある節としては、文章の構造を無視して、単語を強調してしまう、などのパターンですが、

さくらさんの「節」はどのようなものでしょうか。


日本語の構造として、文章の最初の言葉が音が高くて、続く毎に段々音が低くなっていく、というのがあります。

内容の切り替わりだったり、特に大切な情報の時に音を再び高くしていく構造が基本かと思います。

なので、上がり下がりが頻繁に出てくると、文章自体に多くのうねり・波が出来て、それが節になっていくパターンが多いです。

うねりが多いのであれば、文章の構造を見直して、必要ないうねりを削っていくといいかもしれません。


また、普段自分が会話をする時など、そのような節はあまりないのではないかと思います。

普段の自分の喋りを、ある程度ベースに考えていくと、節が減るかもしれません。


あとは、「変な節がなくて好きだな」と思える人の朗読を聴いて、一度、それに合わせて真似して読んでみる、というのも効果があると思います。

良いものは積極的に盗んでいくと、上達も早いですよ。



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 西村俊彦

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メルマガへのご質問 「セリフの読み分けをどうしたら良いか?」


一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンにいただいたご質問より


ペンネーム:JJ
 

質問:セリフの読み分けをどのようにしたら良いか?

はじめまして、JJです。

朗読は始めたばかり。

協会からのメールを読む度刺激されます。

ありがとうございます😊


さて、質問です。

小説で登場する人物の台詞は

どのように読み分けたらよいのでしょうか?

声を出すことすら初心者です。

誰の台詞なのか、聴いている方に分かっていただけるよう表現するにはどうしたらよいか、大変難しいです。

アドバイス、よろしくお願い致します。


とのご質問をいただきました。

このご質問に、朗読検定(R)認定プロフェッサーの5名が回答しました。


【回答1】
 

それは難しいでしょうね。

なかなか簡単にできることではありません。

まずは、何回も読んで、そのセリフを誰が誰に向かって言っているのかを理解する必要があります。

初めのうちは、セリフのところに名前を書いておくのもいいかもしれません。

落語で使う「上下(かみしも)」という所作があります。二人の会話の時、顔を右左に向けて話している様子を表します。

これもしっかり意識してやらないと、途中で話し手が逆になったりして結構大変なんです。

ちょうど今、私は音訳の作業中なんですが、あれ?このセリフは女の人かな?男の人かな?と分からなくなって、もう一度前から読み直したりしています。

結構長くやっていても、セリフの部分は苦労します。

自分で納得できるまで、何回も読むことが大事だと思いますよ。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 佐々木一夫


【回答2】
 

初心者と言われながら、聴き手ありきの朗読を意識された質問をされていて素晴らしいです。

さて、ご質問について、一つのやり方をお伝えしたいと思います。

現在取り組まれている作品は小説だとのこと。そうなると台詞と地の文がありますね。

そこで、

‥仂貎擁をまず書き出してみましょう。

⊆,乏董垢凌擁について、どんなキャラクターかを考えるのですが、

性別、年齢、家族背景、職業、習慣、趣味(身につけるものも含め)、癖など

台詞、地の文から各々の人物に関係する描写から拾い出します。できればノートに書き出すとよいです。

長い作品について全て書き出すのが大変と思われるなら、テキストを(拡大)コピーして、各々の人物に関する描写を色分けして蛍光ペンなどで印していきます。

すでに読まれている中でイメージはお持ちと思いますが、声に出して読んでいるだけではスルーしてしまっていることが結構あります。※

色分けされた部分、あるいは書き出されたものをもとに、登場人物の台詞を声に出してみましょう。


※例えば私が今練習している作品に、ある登場人物がパイプに火をつける場面があるのですが、

始め、そのことをこの登場人物のキャラクターに加えるのを忘れていました。

「パイプを吸う」ということはそれだけでも時代背景や、その人の年齢、社会的地位あるいは時間の使い方…いろいろなことが見えてきます。


まず、ここまでなさってみてください。

もうすでに以上のことをやっていらしたなら、是非またご質問くださいね。



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 藤野篤子


【回答3】
 

こんにちは倖月美和です。

ご質問の回答です。

おままごとの経験はございますか?○○ごっこでもよいと思います。その時は声優のように声色を変えなくても、お母さん、お父さんになったり、赤ちゃんになったり、ヒーロー、ヒロインになったり、ペットになったりとなりきっていたと思います。一人でぬいぐるみと話をしたり、人形とお話したり。

まずそれを思い出してみてはどうでしょうか?それがなんとなく思い出せたら、今度は想像力です。なりきっていたときは、きっと、頭のなかにこんな人物というのがあって無意識にそれを自由に演じていたのではないでしょうか?それと同じで文章を読んだときの、登場人物の姿や動き性格なとどんどん想像しましょう。
その人物の動き、息づかい、呼吸、気持ちを語るのです。想像した人物にアテレコするような感覚です。その感覚をつかむまで、練習してみてはどうでしょうか?

声を変える必要はありません。声を変えなくても、同じ動き、呼吸のひとはいないはずです。なので必ず聞き手には伝わります。反対に演劇のように演じすぎてしまうと、聞き手は色々想像できなくなり、聞いていてもつまらなくなってしまいます。
朗読を聞くのが好きなひとは想像するのが好きな人だと思うのです。こう読もう、ここは大きく、ここは小さく、ここはゆっくり、ここは早くではなく、想像そのものを語れるようになると、どんどん上達すると思います。想像も楽しくなるはずです。技術は表現したいものを作るための、道具にしか過ぎません。楽に沢山楽しんでくださいね。それが上達の近道です。



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 倖月美和


【回答4】
 

台詞の読み分けは、どうしたらいいかという事ですね。

朗読を始めて間もないという事ですので、台詞の速度を変えるという事をお勧めします。
本文、台詞A、台詞B、台詞C、という様に3段階か4段階に普通、遅い、速い。

この程度で練習してください。

速度という意識は、朗読には大変大切な意識です。

無意識で不安定な速度は、聞き手にとって時に聞きづらさや、内容が把握しにくいなどの表現に困難が発生します。

是非お勧めします。
声の質を変える、色々な声を出すなどの読み方にしないで基礎力として「速度」に集中して練習してはいかがでしょうか。

又、本文と台詞の練習を分けて、台詞だけの練習もお勧めします。

自分で納得した台詞読みが出来て、本文と合わせるのも良いと思います。

まだまだ色々とありますが、まずはここからお始めください!



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 金野和弘


【回答5】
 

JJさんご質問有難うございます。

そして、ウエルカム朗読ワールド!
お会いしたことのないJJさんですが、また一人朗読を始められた方がいて、朗読仲間が増えたと思うだけでとっても嬉しいです。

ご質問は、登場人物の読み分けについてですね。

確かに難しいですよね、特に一度に何人も登場して会話している場面などは読み手自身の頭がこんがらがってしまうこともあります。()

さて、台詞を人物ごとに読み分けようとしてまず考えつくのは声色そのものを人物ごとに変化させることではないでしょうか。

出来るだけリアルに老若男女の登場人物に合わせ「声を作る」わけです。
人物ごとに声が変わるのですから、単純に聴き手にも分かり易いと思えますが、声色を変えるためには声の高低に始まり、地声、裏声の選択、声の張り具合、息声にする分量など様々な要素の組合せ、工夫が必要で、実際にはベテランの朗読者でも得意な方と不得意な方に分かれるように思います。(好き嫌いも分かれると思います)

また、いくら頑張ってもリアルな表現に限界(中高年の男性が若い娘の声を出す場合など)があることも確かです。

もちろん、声色にはあまり変化をつけず、台詞のスピード、間の取り方などで人物の違いを表現することも十分できます。


(JJさんは落語を聞いたことはありますか?落語家の方は特に声色を変化させることなく何人もの登場人物を自然に演じ分けていますよね。)

また、小説の地の文には「○○さんは言った。」など、誰の台詞か明確に書かれている場合も多いですし、台詞の内容からも聴きては人物を特定出来ますので、声色の演じ分けだけに神経質になりすぎる必要はないように思います。

 むしろ、忘れてはいけないのは、それっぽい声色を出すことがその人物を表現することとイコールではないということです。

お姫様っぽい声色を出せたから、お爺さんっぽい声色を出せたからそれでその登場人物を描き切れたと思うのは間違いです。

大切なのは作品全体をきちんと読込み理解すること、その上で各登場人物の性格や置かれた状況、感情の移り変わりなどを深く洞察することが人物の演じ分けの基本です。

(年齢性別、性格、嬉しい、悲しいといった感情だけでなく、何色の服を着ているのか、お腹は空いているかなど本文に書いていないことも想像してみましょう。)

基本の洞察を忘れて、表面的な声色作りだけに走ると人物描写が薄っぺらくなり、かえって物語の筋が分かりにくくなってしまう事さえあるので、要注意です!

 さて、基本を押さえたうえでさらに適切な声色も使えれば、よりドラマチックな朗読表現も可能になります。

初心者のJJさんには、こんな練習はいかがでしょうか。

 「おはよう」など、ごく単純な台詞をひとつきめます。

,泙困麓分の普通の声で、明るく、暗く、眠そうに、怒って、泣いてetc.思いつく限り色々な言い方をしてみましょう。

⊆,貌韻源を、普段の自分の声より少し高い声で、また低い声でも言ってみましょう。

今度は、もし自分が幼児に戻ったら、高齢者になったらと想像して同じことを言ってみましょう。

どうですか?変化をつけられますか?

単純な台詞から少しずつ、しゃべり方に変化をつけるとはどういうことかを実感していってみて下さい。

自分なりのやり方が見えてくると思います。

感じがつかめたら、台詞をちょっとずつ長いものにしてみても案外感情をのせて言えると思います。

それが出来たら、今度は自分以外のキャラクターを設定して、のんきな人がしゃべるのと、せっかちな人がしゃべるのではどう違うか等、色々広げていってみてください。

以上、少しでもJJさんのお役に立てることがあったなら幸せです。

私は初心者のJJさんよりは長く朗読をやってはいますが、それでもまだまだ思うようにいかない事、勉強することが一杯です

難しいこともあるけど、とにかく一緒に朗読楽しみましょうね!



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 赤須薫


JJさん、ご参考になりましたでしょうか?

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メルマガへのご質問 「読む速度が遅すぎる」


一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンにいただいたご質問より


ペンネーム:ゆき
 

質問:読む速度が遅すぎる

読むペースが早い、という方は多いと思いますが、私は逆に遅すぎて困っています。

原稿用紙1枚分の文章を読むのに2分くらいかかる感じです。

文字びっしりだと、もっとかかっているかも知れません。


声も、はきはきしている方ではないので「何を読んでもほんわかメルヘン童話に聞こえる」と注意を受けることが多いです。

朗読検定でドグラマグラを読んだ際にも、評価欄にて同じ指摘を受けました。

また、全然朗読を知らない人からも「のんびりした感じ。」と指摘されるので、相当遅いんだと思います。

早く読めば良いだけだと思うのですが、元々滑舌があまりよくないので、早口で読むと聞き取りづらくなるのではないかという恐怖があります。


そこで、ペースを落とさずに、聞き手に「遅い」と違和感なく聞いてもらえるような対処法はありませんでしょうか?


とのご質問をいただきました。

このご質問に、朗読検定(R)認定プロフェッサーの3名が回答しました。


【回答1】
 

ゆきさんご質問ありがとうございます。

自分の読みのゆっくりペースは崩さずに、かつ聴き手に違和感を与えない読みをしたいと思っていらっしゃるのですね。


質問メールを拝見してまず感じたのは、聴き手の感覚(違和感)をきちんと気にしているゆきさんの読み手としての誠実さです。

聴き手のことを気にするのは当たり前と思うかもしれませんが、実際には自分の表現技術にばかり気が向いてしまい聴き手の存在を忘れてしまう読み手も結構いるものです(と言うか、そうなってしまう危険性が誰にもあるのです)。


さて、ゆきさんは読みのペースが遅く、その結果ドグラマグラもほんわかメルヘンに聞こえるとのことですが(それはそれでスゴイので聞いてみたいです)、でも、もしそう(ほんわか聞こえる)だとしても、それは読む速度だけの問題ではないと思います。

朗読は様々な表現要素で成り立ちます、元々の声質、使う音の高低、大小、スピードの緩急、間の取り方等々。ほんわか聞こえるのはそれらの要素が組み合わさった結果です。

だから逆に言えば、全体のスピードが遅くともその他の要素を工夫すれば深刻な雰囲気にも、おどろおどろしくも表現できるはずです。

ではそれら「その他の要素」をどう表現すれば良いのか、ゆきさんはそれを知りたいのだと思うのですが…それは具体的にそれぞれの作品に当たり、どう演出していくかによって決めることなので、残念ながら一概には言えないのです。

まず読みたい作品を決め、それを自分はどう伝えたいのか(テーマ、メッセージ、雰囲気etc.)を決めた上で具体的に指導を受ける必要があるでしょう。

しかし、その他の工夫を凝らしたとしてもスピードは遅くしか読めないと決めてしまうと、表現できる作品の幅は狭くなってしまうと思うので…


ご要望からはずれてしまうかもしれませんが、一番のお勧めはやはり滑舌の練習をしてスピードを速くも遅くもコントロールできるようにすることです。

自分のイメージした読み、伝えたい思いを聴き手に感じてもらうためにはやはり技術が必要です。スピードを変え緩急をつける事は大切な技術の一つです。

滑舌練習は舌や口角の筋トレです、自分は滑舌が悪いと決めつけずにlet's筋トレ!そう言ってる私も年齢とともに悪くなる滑舌と日々闘っています(笑)

諦めず、一緒に頑張りましょう!


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 赤須薫



【回答2】
 

ゆっくりになってしまうのはなぜか?
一つ一つしっかりと丁寧に伝えようとしているのかもしれません。癖で遅いのかもしれません。普段の会話もゆっくりな方は、直すのも難しいでしょう。しかし、TVドラマや映画、アニメ等をみてゆっくりだと感じることは余りないでしょう。何故なら動きがあるからです。では朗読は動いていない?そうではありません。ゆきさんが朗読するときに、目の前に物語の景色や人物が動いていますか?風は?空気のにおいは?心臓は?呼吸は?どうでしょうか?

まずは、その物語の映像をTVドラマなどを見る感覚で想像してみましょう。それが出来たら、その動きや気持ちのリズムに会わせて読んでみましょう。例えば恐い人から逃げ惑うシーンだったとします。鼓動は耳でも聞こえる位ドキドキして、浅い呼吸しか出来ず、緊張感のなか見つからないように一目散に逃げる。なんていうシーンがあったとします。そのシーンをゆっくりよんで伝わりますか?想像できなければ、一度そのシーンに入ってしまったつもりでお芝居をしてみても良いでしょう。そして、脳内の映像にアフレコしてみましょう。それを録音して聞いてみて、思い描く映像とスピードがあっているのか、呼吸があっているのか聞いてみましょう。動けない場合は、映像に合わせた早さにあわせて足踏みをしながら言葉を乗せてもいいかもしれません。きゃー!うれしい!とか思うとき足をバタバタバタしたりするような感じです。こういう積み重ねが、言葉に空間と時を刻むのだと思います。そうしていくと、しゃべり方を考えなくても言葉にスピードがついてきます。頑張って下さい。



回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 倖月美和



【回答3】
 

「のんびりした感じに聴こえてしまう」ことにお悩みなのですね。


この問題について、「もっとはやく読みたい」ではなく、ペースを落とさずに、聞き手に「遅い」と違和感なく聞いてもらえるような対処法と、現在のご自身について課題を立てられたのは素晴らしいです。


私からは、


^譴弔梁仆菲,箸靴董ご自分にあった作品を探してみることをお勧めします。

まずはご自分が「朗読したい」と思う作品をとことん探してみるのはいかがでしょう。

文学作品の必要はありません。全編の必要もありません。

齋藤孝著『声に出して読みたい日本語』には種々の作品の一節が紹介されています。

たくさんの中から「これを読んで聴いてもらいたい」というものを探してみてください。

「これ!」と思ったら違った…ということはよくあることです。そうしたら潔く(また今度)と諦めて別の作品を読んでみる。

「これ、読みたい!」または「これ、好き!」というものを焦らず探してください。


読みたい作品が見つかったら小さな声で、こ自分がその作品を理解するために、ご自分の声を聴きながらゆっくり(!)読んでください。

「この作品の意味、良さ」をどう読んだら「自分はもっと分かる」だろうと考えながら。


「これでいいかも」と思えるようになったら、普段の声で読んでみてください。大きな声を出す必要はありません。


い修靴董△匹覆燭に聴いていただくか、あるいはできれば、ご自分の読みを録音して聴き返してみると良いです。

きっと「のんびり」なだけの、読みではなくなっていると思います。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 藤野篤子


ゆきさん、ご参考になりましたでしょうか?

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メルマガへのご質問「と、は間を置くべきですか?」


一般社団法人日本朗読検定協会 公式メールマガジンにいただいたご質問より


ペンネーム:氷柱さん
 

高校で放送部に所属しています。

 セリフの後の助詞「と」についてです。


(「こんにちは。」と言った。)の「と」です。

部活の顧問に、セリフの後は、「と」とくっつけて読んだ方が良いと聞きました。

しかし、朗読CDを聞くと、ほとんどの人は、セリフの後に間がありました。

 

セリフと「と」の間は、間を空けた方が良いのでしょうか?


とのご質問をいただきました。

このご質問に、朗読検定(R)認定プロフェッサーの、8名が回答しました。


【回答 その1】
 

こんにちは。はじめまして。

名古屋でプロフェッサーをしている、

益田真里子と申します。


放送部で朗読をされているんですね。

私も高校時代、放送部で朗読をしていました。

頑張ってくださいね。

 

助詞の「と」の読み方について、アドバイスをさせていただきますね。

 

セリフのあとの「と」については、間を開ける場合と、そうでない場合があります。

つまり、セリフの扱い方、表現の方法によって、「と」の前に間をつくるかつくらないか、という事です。

 

例えば、

氷柱さんが「おはよう」と言った。

この時、その前後の文章で氷室さんの気持ちを想像しつつ、「おはよう」を「セリフ」として表現する場合は「おはよう」の後に間を開けた方がいいですね。

なぜなら、誰が、どんなセリフを話したか、聞いている方の耳に届いて、それを理解するまでに、若干の時間が必要なのと、どんな気持ちでセリフを言ったか、を、聞く人に伝える必要があるからです。

それと、登場人物としてセリフを感情表現したあと、すぐに語り手として地の文に戻るには、技術的に難しい場合がありますので、間を取って、登場人物から語り手に戻るために「間」を開けると良いと思います。

 

間の長さは、「おはよう」の表現によって変わりますが、私は教室の生徒さんに教える時には、セリフの後に「トン」くらいの間を開けましょうと教えています。


朗読すると


氷柱さんが「おはよう」(トン)と言った。


と表現します。


「おはよう」


の表現によっては、


 言った。


というように、「と」の後に間を取ることもありますが、文章の前後の意味によって変わります。

 

続いて、

氷柱さんが、おはようと言った。

このように、地の文の中にセリフの様な言葉が入る時には、地の文として扱うので、間をあまり取らない事が多いです。

地の文として表現する時には、「おはよう」と言った氷室さんの感情よりも、「おはよう」と言った事実(出来事)が大切なので、「と」の前に間を空ける必要がないと私は考えています。

 

氷柱さんの参考になると嬉しいのですが。

色々な作品を読んで、どんな間がいいのか、試してみてくださいね。




回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 益田真里子株式会社VoiceVoice HP



【回答 その2】

佐々木一夫です。

難しい質問ですね。

これは、どちらが良いということではないと思います。

読む場面、読む物の種類によって変わって来ます。

 

例えばアナウンサーがニュースでこんな原稿を読むとき。

【佐藤氏は「こんにちは」と言いました。】


普通は「と」をセリフの後につけて


【佐藤氏は「こんにちは」と、言いました。】(「間」を読点「、」であらわしています)


と読むことが多いでしょう。

これは、強調する部分が会話文の「こんにちは」より名前の「佐藤氏」の方が強いためとおもわれます。

 

また物語の中に同じ文章が出て来て、役者さんが、

【佐藤氏は「こんにちは」、と言いました。】(「間」を読点「、」であらわしています)

と読んだ場合、会話文の「こんにちは」を強調することになるようです。

 

「おもわれます」とか「ようです」とか曖昧な言葉遣いをしているので不審に思われるかもしれませんが、日本語というのは「曖昧」な部分が多く、読み方によって意味が変わってくることがよくあります。

 

自分たちでいろんな読み方を試してみて、どういう意味に聞こえるか話し合ってみるのもいいかと思います。


回答:朗読検定(R)プロフェッサー 佐々木一夫佐々木一夫 Facebook



【回答 その3】


ご質問は「間」に限定してのものでしたので、それを中心にお答えしてみます。

,發掘何かの練習問題で、上記の文のみが書かれているのでしたら、私もセリフと「と」の、 間に間を空けて読みます。カギ括弧で括られたセリフを際立たせたいからです。特に「こんにちは」は、挨拶表現ですから、余計に際立たせたくなります。

一方、ある文章の中にこの一節が出てきた場合は、このセリフがその文章(段落)でどのような位置づけであるかにより、読み方は考える必要があります。

1.セリフとの間に間を空ける例

友だちのAさんが向こうから歩いてきた。でも私には、気づかない様子。私は手を挙げて【「こんにちは。」と言った。】

2.セリフに「と」をつなげて読む例

…Aは高校時代の友人にバッタリ駅で出会った。友人はAの息子Cに目をやった。「お母さんの高校時代の友だちです。Bです。よろしくね。」Cはうつむきながら【「こんにちは。」と言った。…】

1でも登場人物(特にC)のキャラクターあるいはAやBとの関係、その他場面設定により、セリフとの間を空けることもあると思います。

部活顧問の先生は、朗読は読み手がどう伝えたいかではなく、聴き手がいかに自然に聴き取れるかが求められている、実生活の会話場面では「と」(「って」)は強調されていない(間は取られていないことが多い)、ということを伝えたかったのではないかと思います。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 藤野篤子



【回答 その4】

新潟の加藤博久と申します。
朗読では、多くの方がよく迷ってしまう疑問ですね。
 
これは、ご質問の文章のような「」のついたいわゆる台詞と地の文との構成になっている文章、そして、

こんにちはと言った。

のように「」が無く地の文の中で、こんにちはが表現されている文章によって、切るか、切らないか(くっつけるかどうか)の違いとなります。
 
すなわち、セリフの“こんにちは”を強調したり、演じたりする場合の文章は、
例題の通りセリフと助詞を区別するために、一瞬でも切って、トーンを変えたりして朗読します。

また、

こんにちはと言った。

のように「」で括らない場合は切らずに、地の文のONE WORDとして続けて朗読します。
 
つまり、「」があるかないかが判断の一つの目処となります。

例えば、
 
「しまった!」と思った。 と しまったと思った。・・・・は、強調や表情が違いますよね。
 
このたびの例題文は、一般的には少し区切って朗読することになるでしょう。
 
しかし、顧問の先生が間違っている訳では無く、文章全体の内容や、その言葉の前後の状況によっては、「」だけで判断が難しい場合もあるでしょう。
 
朗読の場合、書き言葉の句読点を、声にして読むと不自然になるので、話し言葉の句読点に変えることもあります。

同様に、助詞の使い方と読み方も表現が情緒的であるかどうかによって、読み手の判断に任されることもあるのですね。
 
以上、ちょっと長くなりましたが、参考にしていただければ幸いです。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 加藤博久 



【回答 その5】

神戸市の金野和弘です。
私は、一概に間を開ける、開けないという回答はないと考えます。

まず、「間」自体にも色々な「間」があり、余韻を残して想像を喚起する、場面の転換を図る、強調する、同意を促す等など様々です。

「間」と言うのは、ただの沈黙の時間ではなく、意図的で積極的なものだと考えております。

次に「、と」の扱いですが、これもその廻りの文章の流れとの関係で、言い方は変わりますし、様々です。
文章の進行を促すもの、文章内容の強調、更に間と同じく想像を喚起する、場面の転換を図る、強調する、同意を促す等です。

セリフの後の「、と」は一概に「間」を開けた助詞の「、と」と文法上で考えるのではなく、表現のための「と」として考えたほうがよろしいかと思います。


回答:朗読検定(R)プロフェッサー 金野和弘言の葉の杜 主宰)



【回答 その6】

東京都の赤須薫と申します。
台詞の後の「と」をどう読むか。些細なことの様で、実は意外と読みの技術が必要なポイントですね。
その点に気付かれた氷柱さんは朗読に対して繊細な感性をお持ちなのだと思います。

「(台詞)」と、その後に続く助詞の「と」を続けて読むか、間を空けて読むか。
答えは、“どちらの場合もある”です。場合によって使い分けるのです。

では、どう使い分けるのか?
わかりやすく単純に言えば「」の中の台詞の読み方によります。
次のような文章があったとします。

彼は「男の顔に見覚えはない」と警察官に話しました。

この文をアナウンサーが伝えるニュース原稿風に読めば、台詞に感情を込めることはありません。その場合助詞の「と」は続けて読めます。

「」の中も地の文も同じ声のトーンで表現するから続けられるのです。

しかし、物語の緊迫した一場面として台詞に感情移入して演劇風に台詞を読む場合はどうでしょうか。

台詞を言っている人物の年齢、性格、感情などを表現するために声の高さ、読む速度など、地の文とはまるで違うトーンになりませんか?その場合「」の前後には「間」を取るのが自然です。
台詞と地の文の声のトーンの切り替えに物理的に間が必要なこともありますし、この「間」の長さによって聴き手に与える印象やイメージが変わるため大事な演出ポイントにもなります。

御質問のメールだけでは顧問の先生がどういう意図でご指導なさったかはわからないのですが、台詞と地の文の切り替えが上手く出来ない段階では、台詞の後の「と」の音が高く、しゃくる様な感じで不自然に強調されてしまうことがあるのでその点のご注意も含んでいたのかもしれませんね。

(「と」に限らず、助詞をしゃくってリズムを取るのが癖になることもあるので要注意)

CDの朗読では、間を取った読みがほとんどだったのは、CDを出されるプロの方は台詞の表現も豊かで地の文との声の使い分けも出来るので自然な間が生まれているのだと思います。

また、文学的文章でも、わざと台詞を地の文に近づけ、感情を抑えて表現し「と」を続けて読む場合もあります。
勿論、(技術的に可能なら)演出上、感情移入した台詞の後に間を取らずに地の文を続けることもあるでしょう。

氷柱さん、台詞のある同じ文章を、台詞を平たんに表現した場合、感情を大きく表現した場合と色々変えて読んでみて、それぞれの場合で「と」をどう読んだら自然か、自分の感覚で試してみると面白いと思いますよ。

(間だけでなく、「と」の発音の強弱、高低でも印象は変わります。)

以上、何かお役に立つことがあったなら嬉しいです。部活がんばって!


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 赤須薫



【回答 その7】

東京の倖月美和です。

と言った。ですが、そのあとの展開によって変わって来ると思います。
「こんにちは。」自体がどのような意味合いなのか。
例えばさらっとその人は言ったのか、その「こんにちは。」と聞いたあとどう思ったのか、急いで聞き流したのか、そこに何か意味を込めて言ったのか、それによっても変わって来ると思います。絶対につけなければならない、空けなければならないと言うことよりも、流れを考えて語ると良いでしょう。

続けて言ったとしても、「こんにちは」を強調するのであれば、「と」のニュアンス次第であけて読むのと同じように聞き手には言葉が入ってきます。あける、あけないではなく、物語の流れで読むことが出きれば、必ず伝わります。まずは、「こうだからこう読む」というのは捨てた方が良いかもしれませんね。浮かんだ映像のままの間合いで、浮かんだままの感情でまずは読んでみましょう。例え間を取ったとしても、取らなかったとしても、その間がなぜ必要か、必要でないのか、わからなければ聞いていても味気ないものになってしまいます。

と言った。しかし笑っていなかった。
と言った。その声にドキッとした。
と言った。それだけで癒された。
と言った。途端にあの時の恐怖が蘇った。
と言った。懐かしさに胸がいっぱいになった。
と言った。しかし私は返事をしなかった。
と言った。なぜ声をかけてくるのか、なにか企んでいるのか。
 
等全てが同じ間合いの「と」にはなりません。
 
そういう、ひとつひとつが大きなストーリーの中に動きを生むのだと思います。
 
先生にも、つけた方が良いと思う理由があるのかもしれません。先生の映像はどうなのか、自分が描く映像がどうなのか先生とおはなししてみるのも良いかもしれませんよ。
 
お手本や皆と同じように読むのであれば、A.Iで良いのです。
 
余計混乱させてしまったかもしれませんが、私は大事なのは映像が見えているかだと思うのです。それに合っていれば、どちらでも違和感なく、ちゃんと、聞き手に伝わるはずです。
そこで評価が変わることは無いでしょう。


回答:朗読検定(R)認定プロフェッサー 倖月美和



【回答 その8】

ご質問、ありがとうございます。葉月です。表現は自由ですから、「こうでなければいけない」というのはありません。自分の解釈で決めて頂ければ幸いです。でも、それが結構難しいのですよね。

たとえば、夏目漱石「こころ」の一文ですが、

(三十一)「もし私の命が真面目なものなら、私の今いった事も真面目です」私の声は顫えた。「よろしい」と先生がいった。
「話しましょう。私の過去を残らず、あなたに話して上げましょう。その代り……。いやそれは構わない。しかし私の過去はあなたに取ってそれほど有益でないかも知れませんよ。聞かない方が増ましかも知れませんよ。それから、――今は話せないんだから、そのつもりでいて下さい。適当の時機が来なくっちゃ話さないんだから」私は下宿へ帰ってからも一種の圧迫を感じた。

・・・ 【「よろしい」と先生がいった。】この文章だけを取り上げると、「と」をつけて読んでも、台詞の後に間を取っても、どちらでもよいような気がします。ただ、「と」を付けて読むと、この文章は全てが書生の語りになります。「よろしい」を先生の台詞にしたいのであれば、台詞の後に間を取ったほうがよいですね。これは、「前後の文章をどう表現したいか」まで考えてから決めていただければと思います。前「もし私の命が・・・」、後「話しましょう・・・」のことです。

(三十二) 「先生は癇性ですね」とかつて奥さんに告げた時、奥さんは「でも着物などは、それほど気にしないようですよ」と答えた事があった。 

 ・・・この文章は、私なら、全体を書生の語りとして、台詞に「と」をつけて「さらりと」読むと思います。でも「表現は自由」ですから、台詞っぽく読んでも全く問題はありません。

ポイントは、「その文だけを考えるのではなく、前後の文章の表現も含めて考える」、「誰の言葉で語りたいのかを考える」ということです。


回答:朗読検定(R)認定 シニアプロフェッサー 葉月のりこ葉月のりこBLOG



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プロフィール

村山博之

昭和45年大阪市生まれ。TBS系列で、TV・ラジオ番組の制作、ナレーター・声優事務所の営業マネージャーを経て、日本朗読検定協会設立に携わる。朗読検定(R)開発者。(一社)日本朗読検定協会 代表理事。NHK全国大学放送コンクールでは、第30〜35回の6年連続で本選審査員を務める。実父は文楽の三味線奏者、鶴澤清治。(重要無形文化財保持者/日本藝術院会員)親戚に、同じく文楽の義太夫、六代目竹本織太夫がいる。

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